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『！』
ぼろぼろで…血だらけの
ユ ナ
私が…母に情けをかけて行ったから…
私の…せい…
ユナ…悪かった…
…今は悲しがってる暇はない
私が悲しむ権利はない
ザッザッザッ
『気持ち悪い顔…』
班員1「A！行くぞ！」
リーン…ゴーン…
撤退の…金…
いつのまにか私の顔は血まみれ
「今、壁が破壊されてるから西から行くぞ」
「死体を回収しろ！」
「しっしかし！我々に空きがないです！」
「どうする…」
『遺体を捨てる』
「はぁ！？」
『…遺体は何の役にも立たない。捨てよう』
「正気か！？あんた人間かよ！！」
『…じゃあ聞くけど』
『遺体を庇ってさらに死にました
なんて展開、私は御免よ。
死んだ奴らを失望させないで。
私は今、あんた達を見損なったわ。』
「なっ…？！」
『だから、見損なった。
死んだ人は喋れない。
なら、私達は彼らが望む未来を歩む為、
理由はなんでも構わない。』
『生きなくちゃいけない』
「行くぞ訓練兵！」
ガタッ
シュルルル
カッ
シュルルル
後ろを振り返れば
壁の上に行ったら、
「1人登り遅れてる訓練兵がいるぞ！」
ザワザワ
そいつは屋根の上にいた
後ろからアレが手を伸ばしていた
『私、行く！』
「ちょっとA！」
もう…大切な仲間が死ぬのは嫌だ
消えないで…
何もできない自分が憎かった
もう、私は
逃げたくないんだよ
「わわっ！」
『暴れないで、ガスは！？』
「少しある！」
『バランス取って、行くよ！』
ガッ
「A…また…僕を助けてくれたの…？」
『当たり前でしょ…』
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作者名：天雪 | 作成日時：2020年5月3日 8時
