彼の感情を読み取るのは難しい (ページ4)

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しばらくして戻ってきたA

｢黛｡先入ってくれば？｣

黛｢いや｡俺後でいいよ｡Aが先入ってきなよ｣

｢そう｡黛優しいね｣

そう言ってお風呂に向かうA
正直俺なんかよりもAの方が人一倍優しいと思った
そして誰よりも1人で全て抱え込む人間だってことも
俺はずっと知っているんだ

黛｢(だからこそ俺を頼って欲しいのに…)｣

そんなことをずっと思ってるけど
実際意味無いことだってわかってる
だけど
この気持ちはどうにもなんないのかもしれない

｢黛｡次いいよ｣

黛｢あ｡わかった｣

俺はすれ違いでAと変わった
────────────────
(視点:A)
考え事をしていたのか少し悩んでた黛
なんかあったりしたのかとか思いつつあることを
考えていた｡忘れていたと言っても過言ではないけど

｢寝場所どうするかな｣

さすがに客人みたいな感じだしソファーはダメだし
俺の家敷布団なんてものはないし

ガチャ

黛｢A？何悩んでるの｣

｢寝る場所｡黛をソファーで寝かす訳には行かないし｣

｢かと言って俺の家には敷布団ないし｣

黛｢あー……｣

確かにというような顔をする黛を横目にあることを
思いついた

｢一緒にベッドで寝るか｣

黛｢…え？｣

｢嫌だったなら変えるけど｣

黛｢いやびっくりしただけだから大丈夫｣

｢そう｡なら時間も時間だし寝るか｣
そうして俺たちはベッドに向かった
────────────────
(視点:黛灰)
あれから何分が経ったんだろう
隣で寝ているのがAだけど…

黛｢……可愛い｣ﾎﾞｿｯ

安心したかのように寝ているA
今まで睡眠できてなかったのかなって思った
なぜなら隈が凄かったから
それにしても俺に寄って寝てるのが嬉しくて
もしかしたら他の人に取られてしまいそうで怖い

黛｢変な虫がつかないといいけど…｣ﾎﾞｿｯ

そう思いながら俺はそばに居るAを抱いて
眠りについた
その日はいつもより眠れたような気がした