彼の感情を読み取るのは難しい (ページ16)

今日:5 hit、昨日:9 hit、合計:22,357 hit

可愛らしい反応ページ16

(視点:黛灰)
横から寝息が聞こえる
多分寝たんだと思う
さっき悪ふざけもあって耳を触ってみたけど可愛らしい反応をしたのが未だに頭の中に残ってる
1回首筋辺りも触ったら同じ反応をしたこともあった
どんどんAの弱点がわかってく

黛｢(早く俺だけのものになればいいのに)｣

俺は独占欲が強いのかもしれない
いや強いと思う
整った顔立ちで､あの親から生まれたとは思えない
Aの親は元々苦手だった
心も充分醜いし｡顔も醜いとしか思えなかった
Aの兄はとにかく女好きって感じを出してた
そのせいで女性には好かれたものの男性には恨まれてた
それと真逆にAは女性にも男性にも平等だった
Aの姉はそれの逆で男好き
男性に好かれることで精一杯っぽかった
それに俺にいつも色目かなんかを使ってきた
だけど興味なかった
俺はAの全てが好きだったから
こんな事を知られたらきっとAは俺といるのが嫌になると思う
でもどうにかして

黛｢(俺の気持ちをわかって欲しい)｣

どうにかして早く俺の気持ちをわかって欲しい
けど絶対気づかないと思う
"幼馴染"として俺はAから見られてるから
どうせ俺が恋愛的な意味で好きだとはわかるはずない
だからこそ

黛｢……どうにかしないと｣ﾎﾞｿｯ

俺はAの額にキスをした｡気づかないだろうけど
起きてたら可愛らしい反応したんだろうな
そう思いながら俺は眠りについた