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JN「Aの目を見ていたら、今も僕のことを好きなのかもって思っちゃうんだけど…違う？」
少しだけ腕の力を緩めて、私の顔を覗き込む。
その顔があまりにも嬉しそうに微笑んでいるもんだから、全部分かってるくせに、なんて思ってしまう。
『私も、ソクジンさんのこと忘れられませんでした。』
JN「いいの？もう、僕から離れることはできないよ？
急にいなくなるなんて、もうさせないよ？
あの時、どれだけ辛かったか…。」
ようするに、勘違いだとはいえ、私がソクジンさんを傷つけてしまったのか。
『本当にごめんなさい。
私のせいで、本当に。
突然何も言わずにいなくなってごめんなさい。』
涙がポロポロ…いや、ドバドバと流れ出す。
お酒のアルコールも、この涙に混じって流れ出ているのではないか。
JN「もう、いいよ。
あのクリスマスに、Aが傷ついてそうするしかなかった何かがあったんだろうし、そもそも、ちゃんとAに気持ちを伝えていなかった僕が悪い。
たくさん不安にさせたし、傷つけちゃったよね。
だからその分、僕にこれからのAを笑顔にする権利をちょうだい。」
権利？
これからの私？
泣きすぎてうまく言葉を飲み込めていない私に、ソクジンさんはまた難しいことを言う。
『それってどういう意味ですか？』
JN「分からない？
今すぐにはちょっと無理だと思うけど、そう遠くはない未来で、僕の奥さんになって欲しい。
もう、居なくならない、確実な約束をしたいんだけど。」
�犁錣覆�ならない�瓩鮠�しだけ強調するあたり、私が突然姿を消したことをちょっぴり根に持っているらしい。
ゴーン…。
時計が鳴って、12月25日0時を知らせる。
大嫌いなクリスマスは、止まったままだった2人の時間を幸せな未来へと進め始めた。
2年もかかっちゃったけどね。
JN「ふふ、泣きすぎじゃない？」
『だって、嬉しいじゃないですか。
これが泣かずにいられますか！？』
にっと口角を上げ、私の両頬を片手で押しつぶすように掴んで自分の方へと引き寄せ、ちゅっと小さなリップ音を立てて唇を重ねた。
あの頃、いつか出来たらいいな、なんて思い描いていたものは、想像以上に甘くて、思ったよりちょっぴり、ムードもクソもなかった。
fin.
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作者名：あまなのよし。
| 作成日時：2020年12月25日 0時
