序章 ページ1
闇市にて高く売買されている品の一つである。
｢今回のメインはなんと、小鳥の少女でございます、観賞用にするも良し、アクセサリーとして扱うもよし＿＿＿＿｣
盛り上がる司会者は黒い布で隠されていたものを取ると、メインと呼ばれていた品が登場する
少女の背中には穢を知らない白い羽根が生えていてそれを強調するように黒い髪が腰までの長さがある。
｢100万｣
1人の小太りな男が手を挙げ金額を云うとそれにつられ大勢の客が手を挙げ値段を上げていく
彼女は鳥籠の中で小さく丸まり震える体を抱きしめると目に涙を浮かべて客を睨みつけた。
値段が跳ね上がっていくにつれ、参戦する客も減っていく。
｢30億｣
一番最初に金をかけた小太りの男が口にすると辺りが静まり返る。
それを合図に司会者が30億で落札した男に歩み寄ろうと客の方に近づいた時、銃声が聞こえ司会者を貫いた。
変わり果てた司会者の姿を見て逃げ惑う客は
叫び声をあげながら一目散に出口に向かう。
そんな中、1人の男が籠に手を伸ばす
逃げることが出来ずその場に取り残された少女は急な出来事に男をじっと見るその目には涙は消えていた。
｢こんなに震えてかわいそうに……もう大丈夫だからね｣
包帯を腕に巻き付けた男は鳥籠に掛かっていた鍵を開け、少女の手を握ると背中の羽根は跡形もなく消え、大きさは人間のサイズに戻ったのだ。
｢私の相棒を待たせているから車に乗るといい｣
少女の背中を押す男は
今では静まり返った出口に向かうように促した。
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新那(プロフ) - サモエドさん» すみませんありがとうございますm(*_ _)m (2017年4月30日 10時) (
レス) id: 932551b6c3 (このIDを非表示/違反報告)
サモエド(プロフ) - 六話 九話となっていますが・・・ (2017年4月30日 10時) (レス) id: 5dd2f9b030 (このIDを非表示/違反報告)
朱優(しゅう)(プロフ) - とても、面白いです！更新頑張ってください！応援してます。 (2017年4月9日 4時) (レス) id: f622f78a1c (このIDを非表示/違反報告)
りんご - おもしろい (2017年3月27日 1時) (レス) id: 0e268ef785 (このIDを非表示/違反報告)
新那(プロフ) - 物部さん» 初めて言われました(/ω＼*)、頑張っていいものにしたいと思います (2017年3月26日 21時) (レス) id: 932551b6c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：新那 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年3月26日 0時
