後輩達を甘やかしたい

満たされない感情。 ページ8

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「宮眞先輩…」

「真依、どうでもいい話を広げてAさんを困らせるな。俺はただこいつらが乙骨の代わりに足り得るかが知りたい」


すると東堂先輩は私に向けていた視線を恵くんに移した。


「伏黒…といったか」

_____________どんな女がタイプだ？



…え、今！？

確かに恵くんのタイプって想像つかないけど、今なの！？それ！


「返答次第では今ここで半殺しにして乙骨___最低でも三年は交流会に引っ張り出す」


すると東堂先輩はあろうことか自身が着ていたシャツを勢いよく破いた。

布の欠片が風に飛んで宙を舞う。


「因みに俺は昔っから身長と尻がデカい女がタイプだが、最近新たに気づいたことがある」


_____俺は身長も尻もフツーだが、聖母のように優しくて残酷なまでに鈍い女も好きだってことだ！！


東堂先輩の煽るような声を受けた恵くんは眼の色を変えた。


「…それ、タイプというより特定の人の特徴を言っているようにしか聞こえないんですけど。第一、なんで初対面のアンタと女の趣味を話さなきゃいけないんですか」

「そうよ、ムッツリにはハードル高いわよ」

「お前は黙ってろ。ただでさえ意味わかんねー状況がさらにややこしくなる」


相変わらず仲が良いのか悪いのか分からない二人のやりとりに、真依さんが呆れたような顔をした。


「京都三年、東堂葵。自己紹介終わり。
これでお友達だな。早く答えろ、男でもいいぞ」


_____性癖にはそいつの全てが反映される。
女の趣味がつまらん奴はソイツ自身もつまらん。俺はつまらん男が大嫌いだ。


「答えろ伏黒、どんな女がタイプだ」



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