じゅじゅさんぽ。 ページ41
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「クサい」
「クサくない」
「クサい」
「クサくなぁぁあぁあい!!」
とある昼下がり。
臭いと言われたのが相当ダメージだったのか、地面にべったりと倒れ項垂れるパンダ。
そんな彼を真希と棘はジトっと見つめる。
「なんでオレのこと、畜生みたいに扱うんだよ…」
「パンダだからな」
「高菜」
だいぶ酷い扱いである。
因みに優しいの権化とも言われている同級生の宮眞Aは、ただ今任務に行っていて不在だ。
「まんまケモノ臭だろ。風呂に入れって言ってるのに入りゃしねぇ」
「濡れるのは嫌なんだよ。でもオレはお前らと違って汗かかないし毎日ファブってる。だから________クサくない」
*
「と、いうことがあった。お前ら嗅いでみろ」
真希の言葉にきょとんとするのは一年の後輩二人。
伏黒と釘崎だ。
二人一緒に手で仰ぐようにして匂いを嗅ぐ。
「______別に臭くない。お日さまの匂いって感じですね」
______お日さま…!!
*
「つーわけでAも!嗅いでみろ!」
『え〜と…?』
状況が理解出来ず戸惑うAにパンダを差し出す一同。
一年、二年と勢揃いだ。
何だか逃れられそうな雰囲気ではなく、期待に満ちた視線を向けられながらパンダに近づく。
『そ、それじゃあパンダくん、失礼します…』
「改めて言われるとなんだか恥ずかしいな」
「殺すぞ」
「しゃけ」
「理不尽」
少々緊張しながらパンダに正面からぎゅっと抱きついて胸に顔を埋めると、綿のように優しいもふもふがAを受け止めた。
「おっ、」
「なっ!?A、そこまでしろとは言ってねーだろ!離れろ!!」
「おかか!おかか!!」
真希や棘が必死に引き剥がそうと叫ぶが、人生初のもふもふを堪能しているAには届かない。
『しあわせだぁ…パンダくん、もうちょっとこうしてていい?』
「もちろん!Aなら大歓迎だ!」
「デレデレしてんじゃねーよクソパンダ!!」
「高菜!!」
「パンダ先輩ばっかりずるいんですけど!私もAさんにぎゅってされたい〜!!」
「……………」
________結論、パンダはもふもふ。
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快晴(プロフ) - コメント失礼します!伏黒君のお日さま、可愛すぎましたよね!!ずっと記憶に残ってますッ!パンダに顔を埋めてみたい、、っておもいました!(?) (6月2日 20時) (レス) @page42 id: 3fba93f21d (このIDを非表示/違反報告)
あわ(プロフ) - 蘆花さん» コメントありがとうございます!ですよね!!早速共感がもらえて嬉しいです!コメント読みながらうん!うん!って頷いてました笑 個人も好きだけどペアも好きにさせるとか罪な男すぎて推しちゃいますよね…!!今のところは夢主に恋愛感情向けさせようと思ってます!! (5月29日 15時) (レス) id: a26e70e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
あわ(プロフ) - 快晴さん» 三輪ちゃんと夢主のコンビは、髪色とか雰囲気とかの相性が合うように書いてます笑 いい子同士絶対仲良くさせる…!と意気込んでいたのでついにその一歩が踏み出せて嬉しいです…! (5月29日 15時) (レス) @page39 id: a26e70e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - はぁぁぁぁ!?!?幸吉くんのところクソわかるんですけど!!三輪ちゃんと結ばれて欲しいけどあの体で愛されたいジレンマ起こってるのわかりすぎてつらいんですけど!!ありがとうございます!!!! (5月29日 15時) (レス) @page39 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
快晴(プロフ) - 三輪ちゃんと夢主ちゃんのコンビが個人的に可愛すぎます!!次も楽しみです!!!! (5月29日 10時) (レス) @page40 id: 49bca02885 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あわ | 作成日時:2023年5月8日 17時