ただ会いたかった。 ページ37
・No side
『京都校の皆さんはミーティング室までご案内するので私についてきてください〜!』
棘の呪言から解放されたAがじゃーんと出したのは三角の紙がついた小さい旗。
そこには"ようこそ!東京校へ"と手書きで書かれている。
「え〜可愛い〜!Aちゃんガイドさんみたいだね!」
『桃さん!ちょっと張り切っちゃいました…!』
えへへ〜と恥ずかしそうに笑うAに、京都校一同は和んだ空気に包まれる。
_____一方、東京校一同は久々に再会した可愛いAを京都校に独占されるのが気に入らないのかそれはそれは荒れていた。
「オイA、こっちもどこでミーティングすんのか知らねぇんだけど」
「オレらAに案内してもらわないと困るな〜。これじゃミーティングできなくて交流会どころじゃないもんな〜」
「しゃけしゃけ」
『えっ、知らされてなかったの!?どうしよう…じゃあとりあえず東京校から案内しよっか…?』
さすがとも言うべきか、一年以上の月日を共にした同級生は完全にAの扱い方を理解している。
そして当然のように同級生の罠にかかってしまう仲間信者のA。
そんな彼らを見て伏黒は、"宮眞先輩、マジですぐ騙されそうだな…"と心配していた。
「ちょっと、アンタたちは
真依がすかさず口を挟む。
それを筆頭に京都校の生徒が追い打ちをかけた。
「というカ、普段自分たちが通っている校舎の案内ガ必要ナノカ?」
「Aちゃんの純粋さを利用するとかサイテー」
「彼女を取られたくないなら素直にそう言えばいいものを」
「揃いも揃って嫉妬丸出しだな」
「ま、まぁまぁ…」
なにかと短気な人が多い呪術師界、例にも漏れず真希たちは見事にその挑発に乗ってしまった。
「あ?じゃあテメェらが
「こんなたまにの機会でもそっちで独占するつもり?
ほんっと、器が小さくて嫌になっちゃうわ」
真希と真依が口論を始めたのを見てついにまずいと感じたAは急いで止めに入った。
『…ど、どういう状況かよく分からないけどまだ交流会始まってないから喧嘩はやめようよ!ね?』
最初は東京校を案内して、次に京都。それじゃダメ?と首を傾げるAに、真希も真依も渋々"それでいい"と言った。
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快晴(プロフ) - コメント失礼します!伏黒君のお日さま、可愛すぎましたよね!!ずっと記憶に残ってますッ!パンダに顔を埋めてみたい、、っておもいました!(?) (6月2日 20時) (レス) @page42 id: 3fba93f21d (このIDを非表示/違反報告)
あわ(プロフ) - 蘆花さん» コメントありがとうございます!ですよね!!早速共感がもらえて嬉しいです!コメント読みながらうん!うん!って頷いてました笑 個人も好きだけどペアも好きにさせるとか罪な男すぎて推しちゃいますよね…!!今のところは夢主に恋愛感情向けさせようと思ってます!! (5月29日 15時) (レス) id: a26e70e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
あわ(プロフ) - 快晴さん» 三輪ちゃんと夢主のコンビは、髪色とか雰囲気とかの相性が合うように書いてます笑 いい子同士絶対仲良くさせる…!と意気込んでいたのでついにその一歩が踏み出せて嬉しいです…! (5月29日 15時) (レス) @page39 id: a26e70e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - はぁぁぁぁ!?!?幸吉くんのところクソわかるんですけど!!三輪ちゃんと結ばれて欲しいけどあの体で愛されたいジレンマ起こってるのわかりすぎてつらいんですけど!!ありがとうございます!!!! (5月29日 15時) (レス) @page39 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
快晴(プロフ) - 三輪ちゃんと夢主ちゃんのコンビが個人的に可愛すぎます!!次も楽しみです!!!! (5月29日 10時) (レス) @page40 id: 49bca02885 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あわ | 作成日時:2023年5月8日 17時