後輩達を甘やかしたい

煌びやか。 ページ24

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「_____虎杖くんは呪術師なんだよね？」



トイレから出てみんなのもとへ戻ろうとしたとき、リビングから声が聞こえてなんとなく足を止めるとそんな声が聞こえた。

その言葉を聞いた瞬間、私の全細胞が動きを止めた気がした。


「おう」


_____待って、悠仁くんは、私と同じ呪術師…？


じゃあそのうずまきボタンはやっぱり高専の生徒だってこと？

それとも、高専以外の呪術学校とか…
いや、国内には東京校と京都校しか無いはず。


私は今里桜高校の制服だし悠仁くんが私に気づかないのは当然のこと…

あ、もしかして転校生とか。
私がこの街に来ている間に転校してきたのかも。


なんて、色々な想像を巡らせてみたがこれといった答えは出てこなかった。



「____人を…殺したことある？」


またもや順平くんの発言によって全身に衝撃が走る。


「ない…」

「でもいつか悪い呪術師と戦ったりするよね。
その時はどうするの？」


なんて残酷な質問なんだ…

私だって上手く答えられる気がしない。


「…それでも、殺したくはないな」

「なんで？悪い奴だよ？」


この会話を聞いてしまった以上、今は平気な顔して入れない。

廊下の壁に縋って、事が終わるのをただ待った。


「なんつーか、一度人を殺したら"殺す"って選択肢が俺の生活に入り込むと思うんだ。命の価値が曖昧になって、大切な人の価値まで分からなくなるのが、俺は怖い」


完璧すぎる解答に感激してしまった。

同じ問いかけを私も課せられたとき、こんな風に正しい答えが導き出せるだろうか。




結局、私がリビングに入ったのはそれから五分ほど経ったあとだった。







＊＊＊


お久しぶりです、作者です。
テストから開放されて帰って参りました。

沢山の評価、お気に入り登録ありがとうございます。
めちゃくちゃモチベになります…！

あと今更ですけど救済あります。
順平は私が死なせねぇ。



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