012『家出馬鹿を拾ってしまいました』 ページ18
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『い、家出してきたって……お前、いい歳して何してんですか……？』
zm「え、いや……ほら。逆にいい歳やからやってしまったというか……」
言い訳を続ける目の前の
まさか私の家に泊まろうと思って着いてきてたとかないよね？ ……ないよな？
『……で？ これからどうするつもりだったんですか？』
zm「えー……の、野宿とか……？」
『……はぁぁぁ……』
流石に駄目だこいつ、と一瞬で察した。
え、野宿って……馬鹿なのか？ ……いや、断言しよう。確実に馬鹿だ。
『あいつらに急だけど家に泊まらせて貰えないかって聞いてみたらいかがです？』
zm「いや、したねん。……けど……」
『けど？』
zm「全員電話出ぇへんかってん。多分、電源切ってる」
『直接行け』
zm「えー、それで無理だったら無駄足やん……」
馬鹿か、無駄足だろうがなんだろうが行けよ。
『じゃあほんとに野宿を？』
zm「……あっ、できればAんちの敷地内で野宿させて欲しいんやけど」
『はぁ？ なんでですか？』
zm「だ、だって公園とかだと人がちょこちょこ来るやん……通報されそうで恐いねん」
『いや、そうじゃなくて……』
流石の私にだって多少の良心はある。
『この際もう仕方ないので、私の家泊まればいいのでは？ って言いたいんですけど、意味わかりましたか』
zm「……えっ！ い、いいん？ さっき、僕に家教えたないって言うてたんに……」
『だからこの際もう仕方ないって言ってるんですよ……どうせ私の他に誰もいませんし、部屋余ってますから。……私の家の敷地内で野宿するよりは、断然いいでしょう？』
zm「……おん。Aがええなら泊まらせてや、しばらく」
『ええ、いいで……は？？』
zm「家事はある程度できるから安心してや。じゃ、宜しく頼むわ！」
『ちょ、しばらくってお前……！』
zm「いいって言ったもんな、言質取っとるから」
……この野郎、1日じゃねぇのかよ……！！
拾うなら犬か猫がよかった。切実に。
だが、そんな思いは空しくも消えていった。
何故なら、あいつを全く撒けないから。
……何故か撒けない。
私が撒こうする度にこのクソ野郎が楽しそうな顔をしていることに気付き、もう諦めて帰ることにした。
『あー最悪だ……最悪……現人生で最大の失態だ……』
zm「そ、そんなに言わなくてもええやん……」
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ぴ一タ一 - コノテンカイめッチャすキ (2020年4月18日 8時) (
レス) id: 02331e7a2b (このIDを非表示/違反報告)
もーずー - え、めっちゃ好き！大好き！（突然の告白）完結まで見届けたいですｯ…！更新(●'д')bﾌｧｲﾄです！ (2020年4月11日 20時) (レス) id: f650aa241f (このIDを非表示/違反報告)
ﾅﾐｦの家のあろさうるす - この作品ｼｭｷ､､、更新頑張ってください！ (2020年4月7日 19時) (レス) id: 2e27670cb5 (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - この小説面白くて大好きですｯ更新頑張ってください！ (2020年4月6日 10時) (レス) id: 5c10cfc853 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 夜分に初コメ失礼します｡新しい作品に出会う旅(?)をしていたら運命的にすこい作品に出会ってしまいました･･･この後夢主ちゃんとd!達がどう動いていくのか気になってたまりません!!無理をしない程度に執筆頑張ってください!! (2020年4月3日 23時) (レス) id: 9c701de065 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネイ | 作成日時：2020年3月28日 19時
