【文スト×ハイキュー】元マフィアの探偵は高校生を護衛するそうです【3】

目覚めと不安 ページ2

この匂いはなんだ…?





つんとするような匂い…薬品か?





私は今…何処にいる?





瞬きを繰り返しながらゆっくり目を開くと







傍には橙髪の彼_______中也が眠っていた






此処は…医務室か





どうやら私は倒れてしまったらしい






元よりあの力は強力で、更に久しぶりに使ったのだ






無理もない、よな





それより、あの子達は今どうしているのだろう





次から次へと問題が起きて、彼等はさぞ辛かっただろう






カーテンで仕切られている為、窓の外を見ることが出来ない





今は何時なのだろう





そして中也はいつ起きるのだろう





私の腰あたりで寝ているから、そろそろちょっと重いぞ





「…Aさん?」
『ふっ…ようやくお目覚めか
いや、私が言えたことではないが』



目の前の彼は安堵の笑みを浮かべた




「よかった…!
き、気分はどうですか?」



『全然大丈夫…とは言えないな
身体中が痛い、動けないことはないが』





まぁどうせ探偵社に戻れば晶子に…考えるのはやめよう





「今、彼奴等を呼んできます」
『待って』





彼は頭の上に"?”を浮かべたような顔でこちらを見ている




『その前に、聞かせてくれ
あの後、どうなったのかを』





怖かった





あの子達から拒絶されるのではないか






もう二度と、あの子達のバレーを見られないのではないか、と





「わかりました
…といっても、太宰から聞いた話ですが…」

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