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散歩 ページ14

「暇だね。」




「だね。」




二人で横に並んでベッドに寝転がる。




気温が徐々に上がってくる午前10時。学校も休みであるため、何かこれと言ってすることもなく、ただ暇をもて余していた。




「外出たいかも…」




「散歩行こう。」




私が半ば独り言のように言うと、(幼馴染)は起き上がって準備を始めている。




「早く行こ!」




先日、(幼馴染)が一目惚れした青色の小さなリュックサックを背負ってドアの前に立つ(幼馴染)に、「ちょっと待ってね」と言って自分も薄手のカーディガンを羽織った。




外に出ると、ポカポカとしていて、それでいて僅かに暑いと感じる。




どうせなら近くでクレープでも食べようかと考えているところに、散歩中であろうトイプードルが現れた。




「……可愛い。」




(幼馴染)は動物と触れ合ったことがない。




少々怖がっている様子はあるものの、尻尾を振ってこちらを見ている小さい犬に、興味を示している。




トイプードルが走り去ってしまった後に、(幼馴染)は少し目で追いかけてからまた歩き出した。




公園を通り過ぎ、右に曲がって真っ直ぐ歩くと、お洒落な花屋に着く。




「寄って良い?」




花屋の前で立ち止まり、(幼馴染)に尋ねる。




(幼馴染)はすぐに「良いよ」と答えた。




ドアを開けて中に入り、一通り花を見渡す。




種類が多くてどれを買おうかと迷っていたが、自分の好きな花を買うことにした。




ガーベラを数本束ねて包んでもらい、代金を払ってお店を出る。




日に当たらぬよう自分の陰に花を持って、クレープ屋へ向かう。




「どれが良い?」




可愛らしい看板には、チョコバナナやイチゴミルク、今日のおすすめ等の様々な種類が書かれている。




(幼馴染)は数分間悩んだ末にイチゴミルクを、私は最近のお気に入りであるティラミスを選んだ。




日陰に移動し、クリームとクレープ生地を一緒に一口。甘さとほろ苦さが同時に口に広がる。




アイスが入っており、その冷たさが今の気温に丁度良い。




(幼馴染)は食べたことのないクレープにやや苦戦しつつ、嬉しそうに頬張っている。




その後、(幼馴染)も甘いもの好きなのかな、と思いながら、クレープ屋を後にした。

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亜弥萌(プロフ) - いつもコメントありがとうございます!お待たせしました。試験が終われば占ツク三昧だと思って頑張ります! (2022年3月3日 7時) (レス) id: 681e7aeda0 (このIDを非表示/違反報告)
影月・陽(プロフ) - 待ってました! 試験頑張ってください! (2022年3月2日 22時) (レス) @page2 id: 7a153d74d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:亜弥萌 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amatsuku1/  
作成日時:2022年3月2日 15時

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