タイトルＡ (ページ13)

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十三話ページ13

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『この家何もないじゃん...』

翌日になっても怠さはなくならなくて一日中寝込んでた。そういえば電源切ったんだっけ。真っ暗な画面を見つめて思った。

『誰かに頼んで買ってきてもらうか...』

電源を入れるとメッセージと着信が数件あった。
ユンギ先輩と、ジミン先輩、友達、それからジョングク。

みんな心配してくれたんだなって感動してたら、携帯が震えた。ジョングクと表示された画面。どうしようかと思ってあたふたしていたら誤って拒否してしまった。

凄く感じ悪いやつになってしまった。こっちからまた掛け直すのもな、どうしよう。

〈今電話出れない?〉

新しくメッセージが入った。
ここで正直に間違って拒否したと言えばきっとまた電話が掛かってくるだろうし、出れないと言えばじゃあいつなら大丈夫かと聞かれそうで。

結局は、電話するしか選択肢はないのか。けど、今は嫌だな。後者ならまだ逃げ道はあるかも知れないな。

《ごめん、出れない》

〈そっか、〉

〈いつなら大丈夫...?〉

続けて送られてきたメッセージを見て、ああ、やっぱりな。と思った。いつでも大丈夫じゃないよ。と送ってやりたい。

《10年後かな》

〈ここふざけるとこじゃないよ〉

ウサギが怒ってるスタンプとともにそう送られてきた。

またジョングクと表示された画面を見て、この男はしつこいやつだと思った。付き合う前からそういうやつだったか。

『.....もしもし、』