タイトルＡ (ページ12)

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十二話ページ12

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あの別れなよ発言から数日経ったある日の朝、体が怠くて何もする気が起きなかった。午後からの講義だったからゆっくりは出来たけど、今すぐにでも横になりたかった。

今日は元気ないね。って声がして、顔をあげればジミン先輩で。よく会いますね。なんて軽くあしらったりして。

「ごめんね、この前無神経なこと言った。忘れていいからね」

『.......、』

ほんとごめんね。それだけだから、じゃあね。って別れの挨拶を言われてから、頭がズキズキした。

「お前さ、しんどいなら休めばいいのに。単位やばいの?」

『........ユンギ先輩、なんでいるんですか』

「学部一緒なんだからいるだろ、普通」

そう言って支えながら救護室に連れていってくれた。朦朧とする意識の中で、このひとを大切にしたいと思った。

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目を覚ませばベットの脇にすやすやと眠りにつくユンギ先輩がいた。手が自然と先輩の頭に向かっていた。柔らかい髪だった。

「.......寝込み襲わないで」

『髪触っただけじゃないですか』

「それを襲うって言うんだよ」

『言いませんよ、何言ってるんですか』

私がそう言って笑うと、先輩も釣られるように笑った。

「お前、勉強に命でも掛けてんの」

そうじゃないならさ、しんどいときはちゃんと言えよ。ってまた笑うから、私の考えなしな行動で、傷つけてはいけない人だと思った。