Eighteen 理由 ページ21
｢いただきまーす。｣
またいつも通りの朝がやって来た。
朝といっても、10:05だが。
ブランチともいえるサンドイッチに二人は手を伸ばす。
食事のとき、あまり喋らないのが二人の慣習だったが、この時ばかりは違った。
｢ねぇ、キヨ。｣
｢…?、んだよ。｣
｢キヨは俺のこと嫌いにならないの?｣
｢は?｣
最近Aからキヨに対する攻撃が多くなった。
次はどんな刃を隠し持っているのか、それを考えるとキヨは落ち着いてゲームもできない。
｢なんだよ、また別れたいとか言うのか?｣
キヨは興味無さげに答える。
｢そうじゃなくて、俺は、キヨを拘束している。｣
｢だからなんだよ。｣
｢キヨは拘束されるの、嫌じゃないの?｣
｢あ?別にヤじゃねぇよ。｣
(Aだから。)
キヨはその言葉を、喉から出せなかった。
｢…。(それじゃあ俺がここにいる意味がない…。)キヨ。俺ね｣
ピンポーン
タイミングの良すぎるインターホン。
Aは呆気に取られて動けなかったが、キヨは｢はーい｣と、立ち上がって玄関に向かう。
Aは1人で大きなため息をついた。
(どうやってキヨに伝えよう…。)
考えるだけで、サンドイッチを食べる手が止まる。
そのとき、キヨと、男3人の笑い声が玄関から聞こえてきた。
聞き覚えのある、姿を見ずとも分かる声。
｢こーすけ、フジ、ヒラ…｣
Aは思わず玄関の方に向かう。
｢A!今日は5人でゲームしようぜ!｣
こーすけが笑顔でAに声をかけた。
屈託のない、輝かしい笑顔。
その笑顔はAの胸の湿気をとばしてくれた。
｢うん、やりたい。｣
無邪気な心でそう答えられた。
｢最近またラブラブになったよね、2人。｣
マリパ9で遊んでいると、ヒラがコントローラーをぎゅっ、と握りながら言った。
｢ふっふっふっ、羨ましいだろぉ？｣
キヨはトイレに行っていて、殴られることもない。
Aはヒラの方を見て素直に答えた。
｢まぁね。それで、いつここを出ていくの？｣
｢…!｣
｢おいヒラ…!｣
何かとんでもない発言をしたヒラは、フジになだめられる。
｢こういうのは単刀直入に聞いた方がいいんだよ、フジ。｣
こーすけもヒラの後に続く。
フジはそのまま黙ってしまった。
｢俺は………わかってる。キヨと一緒にいるためにここにいる訳じゃない………。｣
Aの目線は自然に下へと落ちる。
｢そうなのか?A………｣
その声の主は
｢キヨ………!｣
ラッキーゲーム実況者(定番過ぎて草)
最終兵器俺達
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僕 - やばいです…めっちゃ好きです!こんなにも素晴らしい作品、読めて幸せです！ (2019年8月30日 6時) (
レス) id: 4deb244c48 (このIDを非表示/違反報告)
ブクロー(プロフ) - なつおさん» えっ、なつおさん!!!???まさか作者様にお声をかけていただけるとは………!!!そろそろ最終回を迎えますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。短編集の方は……も、もう少しお待ちくださいいぃ!!!!!!! …¢( ;ω ;｀) (2018年6月8日 7時) (レス) id: d4f0fb810c (このIDを非表示/違反報告)
なつお(プロフ) - 本当大好きですこの作品！更新頑張ってください！短編集の方も待ってます|･ω･) (2018年6月8日 6時) (レス) id: 3ab734c067 (このIDを非表示/違反報告)
ブクロー(プロフ) - 真月さん» コメントありがとうございます!!続き、頑張って書きます!! (2018年5月17日 7時) (レス) id: d4f0fb810c (このIDを非表示/違反報告)
真月(プロフ) - 続きが気になりすぎてヤバいいぃいぃ！！！ (2018年5月16日 20時) (レス) id: 7f47a312f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブクロー | 作成日時：2018年3月14日 3時
