Eleven 無理 ページ13
あれから数日経ったが、Aはキヨの風邪が治っても[外]へ出ることを許さなかった。
確かに、出る用もない。
欲しいものはネットで手に入るし、運動だって、広い部屋でできる。
それに、Aとずっと二人きり、[家]にいるのも案外悪くないかもしれない。
キヨはそんなことを思い始めていた。
『キヨ、はいこれ。』
『え、これネックレス?何で俺に?』
『キヨに似合うかなと思って。あと、俺とお揃いだよ。』
『A…!ありがとう!』
キヨはまた夢を見た。
去年、Aがネックレスをくれたときの夢だった。
(もしかしたら、あの夢も見るのか?)
『キヨ、別れよう。』
その言葉はキヨにとって、鈍器同然。
不安。焦燥。寂寥。悲壮。
それらをきっとAは消してくれる。
キヨは急いで着替えてキッチンに走った。
「A!!」
しかしそこにAの姿はない。
キヨの感情はさらに募る。
息がうまくできない。
そのとき、ガラガラ、と音がして
「あ、キヨ!おはよう。」
と、Aがベランダから部屋に入ってきた。
花に水やりをしていたようだ。
「Aっ!」
キヨはAにすごい勢いで飛びついた。
「ははは、キヨ、どうしたの?怖い夢でも見たの?」
キヨの背中をぽんぽん、とすると、冷や汗のようなものが感じられた。
キヨは何だか恥ずかしくなって、顔をぎゅぅ、っとうずめる。
「甘えん坊さんだね。キス、する?」
待ってましたと言わんばかりに、キヨは唇を自らくっつけた。
それに負けじと、Aも舌を絡ませる。
朝からよくこんなことができるなぁ。
残念ながら息が長く続いたのはAの様で、先に顔を離したのはキヨだった。
さっきから息が上がっているキヨは、頭がくらくらして、腰が抜けそうだ。
「これから、どうしたい?」
Aはキヨを仕留める罠のような、低い声で囁いた。
「続き…したい…。」
キヨはそれにまんまと引っ掛かった。
しかし、キヨを突き放した。
「ごめん、やっぱり駄目だ。」
「え…。」
空気が二人に重くまとわりつく。
「かっこわるいよね。自分から誘っといて、急に駄目だなんて。」
Aは下を向いていった。
キヨは少し間をおいて答えた。
「別にカッコ悪くない。お前のことだから何か考えがあるんだろ。寧ろそこで理性が働く方がすげぇわ。」
どうやらキヨは本心で言ってるらしい。
「ありがとう…。」
それ以外でぴったりの言葉はないと思った。
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深夜だから書ける代物。
ラッキーゲーム実況者(定番過ぎて草)
最終兵器俺達
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僕 - やばいです…めっちゃ好きです!こんなにも素晴らしい作品、読めて幸せです！ (2019年8月30日 6時) (
レス) id: 4deb244c48 (このIDを非表示/違反報告)
ブクロー(プロフ) - なつおさん» えっ、なつおさん!!!???まさか作者様にお声をかけていただけるとは………!!!そろそろ最終回を迎えますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。短編集の方は……も、もう少しお待ちくださいいぃ!!!!!!! …¢( ;ω ;｀) (2018年6月8日 7時) (レス) id: d4f0fb810c (このIDを非表示/違反報告)
なつお(プロフ) - 本当大好きですこの作品！更新頑張ってください！短編集の方も待ってます|･ω･) (2018年6月8日 6時) (レス) id: 3ab734c067 (このIDを非表示/違反報告)
ブクロー(プロフ) - 真月さん» コメントありがとうございます!!続き、頑張って書きます!! (2018年5月17日 7時) (レス) id: d4f0fb810c (このIDを非表示/違反報告)
真月(プロフ) - 続きが気になりすぎてヤバいいぃいぃ！！！ (2018年5月16日 20時) (レス) id: 7f47a312f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ブクロー | 作成日時：2018年3月14日 3時
