理由 ページ18
千「Aちゃん、わたしも言いたかったことがあるの」
『!』
千「…Aちゃんはさっき、「守れてない」って言ってたけど、わたしはずっとAちゃんに守ってもらってたよ」
『…そんなこと、ない。私は1度も千佳を守れたことなんてない』
千「Aちゃんはいつも近界民に追われて隠れてるわたしを見つけてくれてたよ」
『!』
千「半年前…兄さんがいなくなった日、Aちゃんはわたしを抱きしめてくれた。Aちゃんがいてくれなかったらわたし、きっと…ずっと泣いてるままだったと思う。だからね、わたしずっと言いたかったの。あの時、一緒にいてくれてありがとう。今まで、守ってくれてありがとう」
『っ……私は…』
千「わたし、兄さんたちを捜しに行きたい。他の人に任せるんじゃなくて、自分の足で。そこにAちゃんもいてくれたら…わたし、もっと頑張れると思う」
『!!…………そんなこと言われたら、もう何も言えないよ』
……ほんとに、前に進んでるんだな
『私はまだ認めてない』
千「!Aちゃん…」
『でも』
「「「!」」」
『本当にA級に上がれたら…見くびってたって、謝るね』
千「Aちゃん…!!」
修「それって」
『頑張って。…でも、何かあったら絶対私に言うこと!!絶対だよ!?修も千佳も無理したら怒るから!!』
千「うん…!」
修「はい!!」
『遊真もね!!』
空「え」
『え、じゃないよ!…遊真も子供なんだから。何かあったらAさんを頼りなさい!!レプリカにもお世話になったしね』
空「…うん、Aさん」
『…はぁ……私今日、止めに来たのにな〜……』
千「これからは、会いに行ってもいい??」
『!…もちろん。私から会いに来るよ。話せないの、寂しかったし!』ニッ
千「わたしも…!」
空「Aさん、いい人だな」
千「うん、昔から優しいの」
空「でも何であんなにチカが入るの反対だったんだ?チカの兄さんが攫われたからか?あそこまで言う人いるんだな」
修「確かに…ぼくはかなり千佳を止めるように言われたよ」
千「…それは………それは、多分…Aちゃんのお父さんが、近界民に殺されたからだと思う」
修「!?」
空「…なるほどな」
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作者名:お米 | 作成日時:2021年8月28日 19時