襲撃 ページ50
「い、一体、なにが…！！？」
「とにかく外へ…！マスター、私から離れないように！」
魔法の守護があるとはいえ、何が起こるかわからない状況で一般人を放置するわけにはいかない。
「…こ、れは……！！」
ドアを開けてマスターと共に外へ出ると、
「う、わあああ！！来るなぁあ！！！」
「なんだこいつらは！！？」
「う、うう……うおおおあ！！」
町は複数の場所で爆発が起きたのか、至る所から黒煙が上がり、瓦礫が散乱していた。
そして、なんとも不気味な…恐らく生きた人間ではない"なにか"が蠢き、人々を襲っていた。
「え、エリー……！！」
その様子を見て、私の後ろでマスターが目を見開いて言った。
「A様っ！！私は大丈夫です…！エリー、エリーを…！！早く…！！！」
「！ここにいては危険です、一緒に行きましょう！」
焦りが隠せないマスターに声をかけ、共にエリーちゃんを探しに行く。
「エリー！！？いるか！！？返事をしてくれ…！！」
"日輪創成魔法 薄日の先導者"
"日輪創成魔法 金烏からの花向け"
私は魔力感知で王貴界の状況を推し量りつつ、エリーちゃんや逃げ遅れた人を探すべく、金烏を同時に出現させる。
肩に乗る金烏は"枝折の陽"を手からそっと前に手放す
すると日の玉の四方八方に光が溢れ出し、次第に一つの光線に収斂した。
この先に、エリーちゃんがいるのだ。
「………エリーちゃん！？」
「……ぅぅ」
その光の指す方を探すと、頭から血を流して倒れているエリーちゃんと、瓦礫に挟まれて動けずにいた花屋のおばさんを発見した。
「エリー！！」
涙を浮かべるマスターを制して私はエリーちゃんに歩み寄り、素早く回復魔法を発動する。
"日輪回復魔法 炯然なる生光"
すると、エリーちゃんの頭の傷を筆頭に身体中の傷口から光が発せられみるみるうちに全身を包み込む。
明るい光の中にいるエリーちゃんの表情が苦しげなそれから、少し和らいだのを確認してからマスターにそっと渡す。
そして私はすぐにおばさんの上に乗っていた瓦礫を持ち上げて助け出す。
マナスキンの応用で、常に身体強化魔法を纏った状態を保てるように訓練しておいてよかったと、つくづく思う。
(ちょっと区切りが悪いけど続編行きます！)
(これからもよろしくお願いします！！)
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ふーじー。(プロフ) - コメント下さった方々、ありがとうございます！続編の方もよろしければお願いします( ´ ` ) (2020年10月21日 21時) (
レス) id: 594ed5f1a0 (このIDを非表示/違反報告)
メガネコ(プロフ) - こんにちは！！とっても面白くて素敵なお話だと思いました！！ これからも、更新楽しみに待たせていただきますね！！ (2020年10月15日 14時) (レス) id: acba606f80 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - 面白いです!更新頑張って下さい､､! (2020年10月12日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
ふーじー。(プロフ) - コメントくださった方ありがとうございます！嬉しいです！これからも頑張ります…！ (2020年10月8日 19時) (レス) id: e1e44de3d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミノル - 悩むフエゴレオンさんが、可愛い！！サイコーです！嗚呼、マジ尊い、、更新ありがとうございます！！ (2020年10月7日 18時) (レス) id: 6c7edba7fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふーじー。 | 作成日時：2020年9月30日 0時
