女子会 ページ42
「なっ、ここ、子供扱いしないでくれる…?!」
強くなれるという言葉に反応して顔を上げたノエルの頭を軽く撫でると、ノエルは顔を赤くして抵抗した。
こういう所はソリドに似てるな…
そんなことを思いながら続ける。
「強くなれるとは思うけど、何せヤミさんめちゃくちゃだから…!団の雰囲気だって王族のシルヴァ家とは全然違うと思うし…辛くなったら、いや何も無くても、すぐに相談してね!?」
今度は手を握ってそう言うと、ノエルは少し下を向き消えそうな声で呟いた。
「あそこに居るよりずっといいわ……」
「ノエル…」
やっぱり、まだ兄妹仲のことで悩んでいるんだね…
何とか聞き取れた私はよほど困った顔をしていたのか、ノエルが話題を変えた。
「私のことはもういいからっ!ミモザ、他になにかないの?!」
「ええ?そうですわね…」
突然話を振られたミモザは頬に手を置いて考える。
「あ、同期の方に四つ葉の魔導書をもったユノさんという方がいらっしゃいますわ」
四つ葉、という単語から入団試験の時にみた黒髪の少年を思い出す。
「あぁ!そう言えば居たね。やっぱり金色に取られてたんだねぇ」
少し見ただけだったが、かなり才能に恵まれているようだった。
彼は恐らく強くなるだろう。
お兄様も欲しかっただろうに…
まあ、功績1位をひた走る金色が相手なら仕方ないというものだけれど。
「あぁ、たしかこの間の
「魔宮?2人とも、もうそんな任務に着いてるの?」
そしてトラップ魔法や独自に進化を遂げた生物などが生息していることもある危険な場所だ。
「はい、金色の夜明けからは私とユノさんと先輩のクラウスさんが、黒の暴牛からはノエルさんとアスタさん、それから……」
「先輩のラックよ」
言葉に詰まったミモザにノエルが補足する。
6人でかつ先輩方も居たのならば、ありえない事でもないのか…
「なるほどね…危ない目には遭わなかった?」
「ええと……」
ミモザとノエルは顔を見合わせる。
そして、魔宮でのことを聞かされた。
「ダイヤモンド王国の魔道士と…
それに話によると2人とも酷い怪我じゃない??!」
数日経っているとはいえ、心配なので私は魔導書を開き2人に回復魔法をつかった。
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ふーじー。(プロフ) - コメント下さった方々、ありがとうございます!続編の方もよろしければお願いします( ´ ` ) (2020年10月21日 21時) (レス) id: 594ed5f1a0 (このIDを非表示/違反報告)
メガネコ(プロフ) - こんにちは!!とっても面白くて素敵なお話だと思いました!! これからも、更新楽しみに待たせていただきますね!! (2020年10月15日 14時) (レス) id: acba606f80 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - 面白いです!更新頑張って下さい、、! (2020年10月12日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
ふーじー。(プロフ) - コメントくださった方ありがとうございます!嬉しいです!これからも頑張ります…! (2020年10月8日 19時) (レス) id: e1e44de3d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミノル - 悩むフエゴレオンさんが、可愛い!!サイコーです!嗚呼、マジ尊い、、更新ありがとうございます!! (2020年10月7日 18時) (レス) id: 6c7edba7fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふーじー。 | 作成日時:2020年9月30日 0時