女子会 ページ41
「Aさん？大丈夫ですか？」
「ああ、ごめんね。大丈夫大丈夫」
私を心配してくれる天使のようなミモザに軽く手を挙げ伝えてからノエルに向き合う。
「団長とは…もう会ってるよね？」
「う…」
微妙な反応を見る限り、やはりノエルの得意なタイプではないようだ。
「Aさんは暴牛の団長さんとお知り合いなのですか？」
用意された紅茶を飲みながらミモザが言う。
「まぁ、一応…」
「貴女ってほんと交友関係広いわよね」
私とノエルも同じように紅茶を1口含む。
そしてノエルが切り出した。
「それで？団長がなんだって言うのよ…？」
「あの人は、少し…いやだいぶ変わってるでしょう？」
「否定はしないわ」
そう言ったノエルの様子から察するに、既に一悶着あったようだ。
「実力は凄いし何だかんだで頼りになるんだけど、
なんというか…人として？駄目な所が多いから気を付けてね」
その発言にケーキスタンドのサンドイッチに手を伸ばしていたミモザの手が止まった。
「それは…大丈夫なのでしょうか…？
黒の暴牛は功績よりも被害額が上回るならず者集団、という噂も耳にしましたわ…
ノエルさんは魔力のコントロールが出来ませんし…大丈夫でしょうか？」
ミモザの発言に、一瞬ピシッと空気が凍りつき今度はサンドイッチを取ろうとする私の手が止まった。
悪気は全くないのだが、昔からたまに天然失礼をお見舞するのだ。
「そ、そんな事ない…ともいい切れないけど…
ほら、ノエルもこれ食べて？美味しいから！」
お茶を濁した私に向けられたノエルの不安げな瞳を逸らすべく、サンドイッチをナイフとフォークで取り分けて皿を渡す。
普段はノゼルさんに似てプライドが高くツンとしているノエルだが、やはり家を出て団に入ったというのもあって、不安なのだろう。それが顔に出ている。
「…ヤミさんは悪い人ではないから。」
「…顔は極悪人よ？」
サンドイッチを食べながら少し上目遣いでそういうノエル。こちらはこちらでとても愛らしい。
しかし極悪人とは…
的確すぎて乾いた笑いがこぼれた。
「ははは…でも、きっとノエルの味方になってくれるよ。ああ見えて団員を大事にするひとだから。」
「ふーん…貴女が言うなら、そうなのかもね…」
「今までとは違う環境だと思うけど、あそこなら…ヤミさんの団ならノエルももっと強くなれると思うよ」
「！」
(文字数…)
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ふーじー。(プロフ) - コメント下さった方々、ありがとうございます！続編の方もよろしければお願いします( ´ ` ) (2020年10月21日 21時) (
レス) id: 594ed5f1a0 (このIDを非表示/違反報告)
メガネコ(プロフ) - こんにちは！！とっても面白くて素敵なお話だと思いました！！ これからも、更新楽しみに待たせていただきますね！！ (2020年10月15日 14時) (レス) id: acba606f80 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - 面白いです!更新頑張って下さい､､! (2020年10月12日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
ふーじー。(プロフ) - コメントくださった方ありがとうございます！嬉しいです！これからも頑張ります…！ (2020年10月8日 19時) (レス) id: e1e44de3d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミノル - 悩むフエゴレオンさんが、可愛い！！サイコーです！嗚呼、マジ尊い、、更新ありがとうございます！！ (2020年10月7日 18時) (レス) id: 6c7edba7fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふーじー。 | 作成日時：2020年9月30日 0時
