遭遇 ページ18
「おいお前ェ！！誰かは知らんが俺の姉上に無礼を働くことは許さんぞッ！！」
その声にヤミさんの足が止まった。
「あ？てめぇこそ誰ですかフードコノヤロー」
私の頭を鷲掴みにしたままレオにいつもの悪態をつくヤミさん。
「ちょ、ヤミさ…」
するとレオは私が止める間もなく、自ら被っていたフードを取り払って声高に宣言した。
お忍びで、ということはやはりレオの頭には残っていなかったらしい。
「俺はレオポルド･ヴァーミリオンだ！！
姉上は返してもらうぞ…！！」
「"炎魔法 螺旋焔"！！！」
そういってレオはヤミさん目掛けて魔法を放つ。
私が近くにいる為、加減はしているようだがこの狭い闇市でこれだけ大きな魔法を使えば騒ぎになるのは必至だ。
既に何人かのギャラリーが王族、魔法騎士団、ヴァーミリオン家などと呟いているのが聞こえる。
「え、まじか」
「言ってる場合ですか…！」
迫り来る炎を前にしても呑気な顔で突っ立っているヤミさん。彼にとっては大したことない攻撃なのかもしれない…が、彼は今 素っ裸。刀やグリモワールも見当たらない防御力0だ。
"日輪創成魔法
ヤミさんの手から抜け出し、素早く防御魔法を発動する。
と、私とヤミさんの体の周りに魔力が集まり紅く燃えるようなローブが出現した。
さらにローブを身に纏う2人の後ろには大きなカラスが現れ、羽で包み込むようにして護りの姿勢を見せた。
「おーおー、なんか俺まで守ってもらっちゃて…
流石に王族サマは魔法もド派手だねェ」
レオの炎魔法を諸共せず打ち消した私の防御魔法
ヤミさんの言葉とあまりにも目立つAの魔法にギャラリーは確信したかのように響めき、攻撃を防がれたレオは驚いた顔をしている。
「姉上！？何故そいつを庇うのですか！！」
「はぁ…ちょっとこっちに来て…」
「お、
「ヤミさんはちょっと黙ってて下さい…！」
私は2人を連れて逃げるようにその場を去った。
ーーー…
「よぉーし！待たせたな、オッサン！！
コイツも混じえてもうひと勝負だ！！」
場所を移してここはヤミさんと私の行きつけの賭博…
「おう、別にいいけどよ…ヤミ、お前さんもう賭けるもんなんも持ってねーじゃろ？しかもお前なんか燃えてるし」
おじさんはさっきのAのローブを纏ったままになっていたヤミを見て、次に私に視線を移した。
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ふーじー。(プロフ) - コメント下さった方々、ありがとうございます！続編の方もよろしければお願いします( ´ ` ) (2020年10月21日 21時) (
レス) id: 594ed5f1a0 (このIDを非表示/違反報告)
メガネコ(プロフ) - こんにちは！！とっても面白くて素敵なお話だと思いました！！ これからも、更新楽しみに待たせていただきますね！！ (2020年10月15日 14時) (レス) id: acba606f80 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - 面白いです!更新頑張って下さい､､! (2020年10月12日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
ふーじー。(プロフ) - コメントくださった方ありがとうございます！嬉しいです！これからも頑張ります…！ (2020年10月8日 19時) (レス) id: e1e44de3d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミノル - 悩むフエゴレオンさんが、可愛い！！サイコーです！嗚呼、マジ尊い、、更新ありがとうございます！！ (2020年10月7日 18時) (レス) id: 6c7edba7fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふーじー。 | 作成日時：2020年9月30日 0時
