共同任務 ページ13
「こちらAです。賊と思われる魔の消失を確認しました。 なお、拘束した盗賊の身柄は本部へ引き渡すのでそのままにしておいて下さい。…任務完了です、お疲れ様でした。」
『はい！』
『お疲れ様でした！』
『ありがとうございました！！』
「見事でした！姉上！！」
暗い闇夜によく映える赤々とした日柱とAの声を勝利宣言とし、今回の任務は幕を閉じ私たちは本部へと戻るのであった。
ーーーーーー…
「………と、報告は以上です」
盗賊征討任務を終えて帰還した私はその翌日、お兄様の執務室へ報告をしに行く。
帰ってきた日に認めておいた報告書を提出し、口頭での報告も一通り終えると、お兄様から労いの言葉がかけられた。
「想定外の事態にもよく対応したな。流石は"完遂の日神"だな。」
「ありがとうございます。」
"完遂の日神"というのは、同じ団か他の団かはわからぬ誰かが言い始めた私二つ名…
自分ではそれほど良いものでは無いと思うし少し気はずかしい。
「今回も仲間達が奮闘してくれたおかげだと思っています。」
私はお兄様を見据えて続ける。
「みなさん、町を守りつつ敵をいち早く発見し最小限の被害で戦闘が終わるよう努めてくれました。レオも、私が考えていたよりもずっと成長していました。」
そう、心配せずともきちんと私が駆けつける前に賊を倒していた。
弟は確実に強くなっているのだと実感した。
「少し謙遜にも聞こえるが、たしかに他の団員たちもよく働いてくれたようだな。」
実際に私はサポート系の魔法しか使っていないし、謙遜しているつもりはないのだけれど…
そんなことを考えていると、お兄様はコホンとひとつ咳払いをして私に向き直った。
「話は変わるのだが…今度の入団試験、補佐として同行して貰えるか？」
入団試験…
それは魔法騎士を志すものの適性を見極め、新人として迎え入れるかどうかを判断するためのもの。
普通、団長と補佐役の団員が2名ほど共に出席する。
「私で良ければ是非！」
普段から団長の補佐として書類整理などを手伝っており、その手の仕事には慣れているつもりだ。
それに、若い才能を見るのは自分にとっても良い刺激になり、また可愛い後輩が増えるのは純粋に楽しみでもある。
「そうか、ではその時は宜しく頼む」
「はい！」
お兄様の申し出を快諾し、私は笑顔を浮かべながら執務室を後にするのだった……
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ふーじー。(プロフ) - コメント下さった方々、ありがとうございます！続編の方もよろしければお願いします( ´ ` ) (2020年10月21日 21時) (
レス) id: 594ed5f1a0 (このIDを非表示/違反報告)
メガネコ(プロフ) - こんにちは！！とっても面白くて素敵なお話だと思いました！！ これからも、更新楽しみに待たせていただきますね！！ (2020年10月15日 14時) (レス) id: acba606f80 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - 面白いです!更新頑張って下さい､､! (2020年10月12日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
ふーじー。(プロフ) - コメントくださった方ありがとうございます！嬉しいです！これからも頑張ります…！ (2020年10月8日 19時) (レス) id: e1e44de3d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミノル - 悩むフエゴレオンさんが、可愛い！！サイコーです！嗚呼、マジ尊い、、更新ありがとうございます！！ (2020年10月7日 18時) (レス) id: 6c7edba7fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふーじー。 | 作成日時：2020年9月30日 0時
