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入団試験 ページ31

その後順に試験がいくつか行われた。


めぼしい人材は恐らく…




「やっぱ四葉はちげーなぁ!」



そんな声があちらこちらから聞こえる。

その視線の先には1人の少年がいた。



「あの子、中々やりますね」



小さく笑って私はお兄様に呟く。



「そうだな」



お兄様もやはり彼には目をつけていたようだ。
おそらくは他の団長方も…


まぁ私としては…




「ぐぬぬぬぬ!!!」




初めから隅っこの方でもがいているばかりの少年…




…彼からは、初めから全く魔力が感じられなかった。力を隠している様子もない…。




「なんだよあれ」

「最果ての村から来た奴だ」

「下民が…場違いなんだよ」




最果ての……

いくら下民とはいえこれほどまでに魔を感じ取れないものか?



「姉上?どうかしたのですか?」

「…なんでもないよ」




隣の弟にはあえて言わなかった。
少し気にはなるが…それを言ったところで彼の処遇を決めるのは団長たちだ。




「最後の試験は実戦形式で行う」



その時、ヴァンジャンス団長の声が最後の試験内容を伝える。

そしてこちらを見て手招きをする。




「お兄様、レオ。少し席を外しますね」

「あぁ。」



お兄様から許可を得てヴァンジャンス団長の隣に並ぶ。




「優秀な回復魔道士が待機しているから、存分に戦うといい。」



魔法帝に1番近いといわれるヴァンジャンス団長からそんなふうに紹介されたのは驚きだったが、とりあえず受験生に向けて手を振っておいた。


そしてまた私はお兄様の席の後ろへ戻った。


「姉上、下へ降りられないのですか?」




するとレオから声がかけられた。



「うん、実は試験が始まる少し前に、下には他の魔道士が待機してるから私は上から指示してくれればいいと、他の皆さんか言ってくれたのでお言葉に甘えようかと思って。」

「そうなのですか!ではまだ共に居られるのですね!!」



ドォン!!!



そんなことをレオと話していると、下から大きな音が聞こえてきた。


早速ひと試合、決着が着いたようで回復魔道士を呼ぶ声が聞こえる。



本来なら、そんな声が聞こえるより早く回復魔道士が駆けつけているはずなのだが。




「おい!回復魔道士はいないのか!?」

「どうなってんだ?」

「あいつ、早く治療しないとやばいんじゃ…」

「この後やるの怖いなぁ…」



やはり、待機していると言っていた魔道士は居ないようだ。



……まぁ、想定内だけれど。

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作品ジャンル:アニメ
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ふーじー。(プロフ) - コメント下さった方々、ありがとうございます!続編の方もよろしければお願いします( ´ ` ) (2020年10月21日 21時) (レス) id: 594ed5f1a0 (このIDを非表示/違反報告)
メガネコ(プロフ) - こんにちは!!とっても面白くて素敵なお話だと思いました!! これからも、更新楽しみに待たせていただきますね!! (2020年10月15日 14時) (レス) id: acba606f80 (このIDを非表示/違反報告)
MAER - 面白いです!更新頑張って下さい、、! (2020年10月12日 16時) (レス) id: 7446762651 (このIDを非表示/違反報告)
ふーじー。(プロフ) - コメントくださった方ありがとうございます!嬉しいです!これからも頑張ります…! (2020年10月8日 19時) (レス) id: e1e44de3d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミノル - 悩むフエゴレオンさんが、可愛い!!サイコーです!嗚呼、マジ尊い、、更新ありがとうございます!! (2020年10月7日 18時) (レス) id: 6c7edba7fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふーじー。 | 作成日時:2020年9月30日 0時

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