おはよう、入間くん ページ8
「おはよう、入間くん」
入学式から1夜明けて、私は初登校の途中で入間くんを見つけ、昨日と同じく降下して声をかける。
「わ!Aちゃん…おはよう」
私に釣られたのかへらっと笑う入間くん
そっと羽を仕舞い、隣を歩く。
「今日は初登校だね〜」
「うっ…」
入間くんは気乗りしないという顔で下を向く。
「どしたの?」
その顔を覗き込めば、必然的に顔が近くなるわけで。
「っ!?(ち、近い…//)
いやぁ、まだ慣れなくて……」
「そっかぁ…ま、そのうち慣れるよ」
Aはあっけらかんと笑う。
それをみて入間はほんの少しだけ心が軽くなるのだった。
ーーーー…
「おはようございます、入間様!
6時間と6分前からお待ちしておりました!」
学校の入口まで行くと、アリスが待っていた。
「おはよう、アリス」
Aがにこっと笑えばアスモデウスは顔を赤くした
「お、おはよう…/」
小さく無愛想に返すアリス。
機嫌悪いのかな?
「おはよう、えと…アスモデウスくん…
って、6時間!!?」
「はい…丑三つの漆黒の中で、じっと…」
そして入間くんのツッコミに顔を引き締めてきりっと答えた。
「はは、アリスはたまに変なことするからねぇ」
「アスモデウスくん!
そんな事しなくてもいいからねっ!?」
笑い飛ばすAと、焦る入間にアリスはそうですか、と少ししょんぼりとする。
「あぁ、私のことはどうぞ、アズとお呼びください。
あっ、おカバンお持ちします!」
が、立ち直りは早かった。
そしてそれに対しても、いいよいいよと断る入間くん
「あ、じゃあ私の持ってよ」
そしてしれっと差し出した手に自分のカバンを乗せるA
「なっ?!お前は自分で持て…!」
「えー、けちぃ」
「ケチとはなんだ!」
何故か顔を赤くして怒るアリスと揶揄うようなA、そしてそれを見て他の生徒たちは噂する。
「特待生だ…」
「首席侍らせてるって本当だったんだ…」
「Aさんもいる…」
「ふ、2人ともその辺にしておいて、そろそろ行こうか!」
朝から目立ってしまったと、移動しながら凹む入間であった。
そして、3人で移動中
入間くんからアリスに話しかける。
「えと、どこに行くんだっけ?」
「使い魔の間だよー」
アリスより早く私が答えると、また少し怒った顔をされたので黙る。
すると、そこからはアリスが使い魔召喚についての説明を始めた。
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にゃ−ちゃん - とても面白かったです!更新楽しみにしてます! (2021年5月23日 22時) (レス) id: e414f5566f (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 更新頑張ってください…応援してます。 (2021年5月11日 5時) (レス) id: 7cfed39eff (このIDを非表示/違反報告)
みゅーと - 面白いっすねこれからも更新がんばってくださいね (2020年4月27日 23時) (レス) id: c22a47d948 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふーじー。 | 作成日時:2020年3月25日 12時