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首席の実力…? ページ6

ユラユラと立ち上がったアスモデウスはどす黒いオーラを纏い、入間を射殺す如く睨む。



「いえいえいえいえ!!
僕なんかホント、虫けらみたいなもので…」



「テメーは虫けら以下だとさ!」
「さっさと尻尾巻いてにげろってよ!」



そんな野次を聞いてアスモデウスは怒りに震える。
そして…


「いいぞー、いっちゃえー!入間くーん!」



悪戯な笑顔で悪ノリして入間を応援するA

これが極め付きとなり、アスモデウスは完全にキレた




「ッッッなんたる侮辱!!!」



ボッ!!!



「魔術が効かぬなら武術でねじ伏せるのみ…!!」



「違うんです…!」



そんな入間の講義も虚しく、アスモデウスは自身の炎で剣を創成し、斬り掛かる。


「ちょ!うわぁ…!!」



スルっ!



怒りで我を見失ったアスモデウスの直線的な攻撃はあっさりと入間に躱された。




「きゃあ!!!」



だが、それは留まることをしらず、たまたまそこにいた女子生徒に向かっていく。



「危なっ…!!!」



入間は咄嗟にアスモデウスに掴みかかり、抑えようとする。



「(倒れる…!)」



そう思った入間だったが、その体は重力に逆らって何故かアスモデウス共々持ち上げられる。




"成功すると、その日一日転ばなくなるよ"

"君がこの先の学校生活で躓いて転ぶことがないように"



そんな言葉が入間の頭にフラッシュバックする。






ドシャァァァア!!!





大きな音と共に砂埃が立ち込め、観客たちは2人を見失う。



「どうなったんだ!?」



徐々に煙が晴れて、2人の影が見える。



入間は腰を反らせてブリッジのような格好でアスモデウスを持ち上げ、その頭を地面に叩きつけていた。



そして、後にこの決闘を見たものは語る。


そうそれはそれは見事な、ジャーマンスープレックスであったと……




「終わった…」




絶望する入間。
その一方でAは……



「大丈夫ですか?」


素早く羽を出して移動し、女子生徒を姫抱きにして救出したのち、安全な位置に退避していた。





ヴィネ家 家系能力"予言者(プロフェート)"

未来に起こりうる可能性を予知する。
生物・非生物関係なく、見たいと思えば見ることが出来る。

その正確さやどこまで先の未来を見るか、また一度に見える範囲などは術者の実力や込める魔力量により差が出る。



「あ、ありがとう…ございます…///」


「いえいえ」


そしてAの猫かぶりスマイルは同性にも効果は抜群だった

凄いね、入間くん→←首席の実力...!



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にゃ−ちゃん - とても面白かったです!更新楽しみにしてます! (2021年5月23日 22時) (レス) id: e414f5566f (このIDを非表示/違反報告)
mei(プロフ) - 更新頑張ってください…応援してます。 (2021年5月11日 5時) (レス) id: 7cfed39eff (このIDを非表示/違反報告)
みゅーと - 面白いっすねこれからも更新がんばってくださいね (2020年4月27日 23時) (レス) id: c22a47d948 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふーじー。 | 作成日時:2020年3月25日 12時

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