魔界12日目 ページ14
「で、話って？」
机に座るおじいちゃんに私は真剣な顔で訴えた。
『私、強くなりたいんです！
だから、特訓させてください！』
「？Aちゃんは特訓なんてしなくても可愛いからそれでいいと思うんだけど…」
可愛いとかは関係ないと思うけど…
というツッコミはぐっと堪えた。
するとおじいちゃんは机の引き出しから何かを取り出して私に手渡した。
『チョーカー？』
「その通り！これに僕の魔力を込めて…はい！
リ･ベーラ！」
黒をのベルトに黒い宝石が着いたそれにおじいちゃんが魔力を込めると、それは白い真珠のように色が変わった。
私は訳もわからぬまま、それを付けて同じようにリ･ベーラと呟いた。
ドォン！！バリバリバリッ！！
『！！？』
「よぉし、完璧！これで強くなれたね！」
おじいちゃんの魔力が龍の形を成して、部屋の壁を突破っていったのだ。
驚く私を後目におじいちゃんは満足げに、胸を張っていた。
『いやいや！これじゃ駄目だよ！
それと壁壊しちゃって御免なさい！！』
「えー、どうして？強いよ？
あと、壁ならすぐに直せるからさ！」
気にしないで、といった側からおじいちゃんは魔術でみるみるうちに壁を復元していった。
『魔力を分けてくれるのは、有難いけど流石にこれはおじいちゃんの力であって、私の力じゃないよ…
おじいちゃんの魔力を借りることにはなるかもしれないけど、もっと自分の力を強くしたいの…！』
そういうと、悲しい顔になり遂には号泣しながら私を抱きしめてスリスリと顔を擦り寄せ始めた。
「特訓とか…辛いよ…？危ないよ…？
しなくてもいいんじゃない…？だってAちゃんはこんなにも可愛いのに…！！」
何度も言うがそれは関係ないと思う。
それに私が可愛いと思うのはおじいちゃんだけだろう。少なくともアスモデウス君には可愛いと思われていないみたいだし、"可愛い"では勝てない。
『辛くても、頑張るよ…！
だからお願い…！』
少し間を空けて、おじいちゃんは泣きながら了承してくれた。
「…そこまでいうなら……分かったよ…」
でも、これだけは！
そう言って私に手をかざした。
すると身体が心做しか暖かくなった気がした。
「普通の悪魔と同じくらいの強さに体を強化しておいたよ…！怪我だけはしないように気をつけるんだよ！！？」
『うん！ありがとう…おじいちゃん！』
こうして、私は感謝の思いを伝え笑顔で部屋を後にした………
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(´･ω･`) - こんにちは。初めて見たのですがキャラとの距離感たまりません。時間があるとき更新してくれると嬉しいです。応援しています！ (2020年5月14日 16時) (
レス) id: 8cd34875f0 (このIDを非表示/違反報告)
まそっぷ(プロフ) - キャラとの距離感が好きです ﾌｧｲｯ (2020年4月29日 1時) (レス) id: 2db0c0705d (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - すごく面白くて続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2020年4月7日 17時) (レス) id: 8a8ffa0991 (このIDを非表示/違反報告)
ふーじー。(プロフ) - さゆゆ☆さん» 初めまして！コメントありがとうございます！私はカルエゴ先生ですね！アズくんもこれから活躍する予定ですので、どうぞお楽しみに！ (2020年4月6日 1時) (レス) id: fddd5c4c33 (このIDを非表示/違反報告)
さゆゆ☆ - すごく面白かったです！私はアズくん推しなんですけど、ふーじー。さんは誰推しですか？ (2020年4月4日 6時) (レス) id: ac463600dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふーじー。 | 作成日時：2020年3月25日 1時
