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魔界1日目 ページ1

魔界…
悪魔が棲む世界…

人間界とは異なるこの世界にある日、2人の人間が紛れ込んだ…



「Aちゃん!入間くん!
僕の孫になってくれないか!!!?」



豪邸の一室に響く老人の声に、私は隣の男の子と顔を見合わせた。


皆さんはじめまして。
私はA、悪魔に誘拐されました。



そして隣の子も恐らくは私と同じ。
さっきから動揺しっぱなしである。



それもそのはず。
なぜなら私たちは突然ここに連れてこられて、何故か豪華な椅子に座らされ、角の生えた悪魔のお爺さん・サリバンに「孫になってくれ」と頼み込まれているのだから。





「えっ?ちょ、まっ「もー!羨ましいんだよ!友だちの孫自慢がっ!!」えぇ…?」



入間くんと呼ばれた彼の声をかき消す程に大きな声でわんわん泣きながらその悪魔は入間くんにすがり付いている。


「なんでも買ってあげるし!
でろっでろに甘やかすから…ねっ!?
いいでしょ!!?」


「うわっ、ちょっと…落ち着いて…!」



と、他人事と思って観察していたら私にも同じように飛びついてきた。


"悪魔" "魔界" というワードから何かとてつもない酷いことをされるのだと想像していた私たちは呆気に撮られた。



「あの、いいでしょって…僕達に拒否権あるんですか…?」




サリバンの怒涛の口撃になんとか言葉を返した入間くん。

たしかに、悪魔に捕まった人間が選択肢を与えられているとは思えない。


「君たちの意思は尊重するよ…
嫌なら断ってくれてもいいよ…!」



驚いたことに、私たちにも選ぶ権利があったようだ。


それを聞いて入間くんはなにか真剣に考え込んでしまった。



「あの…僕は…、」



断る意を決したのか、入間くんは前を向き言葉を発しようとした。



「しかし!!!
だからこそ!僕は全力でお願いするっ!!!」


私にしがみついていたサリバンは再び入間くんの元へゆき、絶叫に近いボリュームで入間くんに詰め寄った。




「老人を助けると思って!!
お願いだッ!!!入間くんッ!!!!」



「〜〜〜ッ!!!」




ポン…





最後の"お願い"という言葉のあと、入間くんは契約書に判を押し、膝から崩れ落ちた。

どうやら彼は頼まれると断れない性格らしい。



お人好しなんだな…



こんな状況なのに、と苦笑いを浮かべて事の顛末を見守っていた私に、今度は白羽の矢が立った。




「Aちゃんッ!!!
老い先短い老人を助けると思って!!!
ね!!?いいでしょ!!?」

魔界2日目→



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(´・ω・`) - こんにちは。初めて見たのですがキャラとの距離感たまりません。時間があるとき更新してくれると嬉しいです。応援しています! (2020年5月14日 16時) (レス) id: 8cd34875f0 (このIDを非表示/違反報告)
まそっぷ(プロフ) - キャラとの距離感が好きです ファイッ (2020年4月29日 1時) (レス) id: 2db0c0705d (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - すごく面白くて続きが楽しみです!更新頑張ってください! (2020年4月7日 17時) (レス) id: 8a8ffa0991 (このIDを非表示/違反報告)
ふーじー。(プロフ) - さゆゆ☆さん» 初めまして!コメントありがとうございます!私はカルエゴ先生ですね!アズくんもこれから活躍する予定ですので、どうぞお楽しみに! (2020年4月6日 1時) (レス) id: fddd5c4c33 (このIDを非表示/違反報告)
さゆゆ☆ - すごく面白かったです!私はアズくん推しなんですけど、ふーじー。さんは誰推しですか? (2020年4月4日 6時) (レス) id: ac463600dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ふーじー。 | 作成日時:2020年3月25日 1時

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