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＊
やや顔を顰めているジェラールとAの両者は、お互い無言のまま睨み合う。
先に口を開いたのはジェラールだった。
「いいのか？あと10分でエーテリオンが落ちるぞ？」
Aの顔色を見ながら口角を上げる彼に、彼女は表情を崩さないまま冷静に問いかける。
『そのエーテリオンなんだけどさ...何イデアの魔力なの...？』
それを聞いたジェラールは、明らかに驚いた。
「...よくそこまで調べたものだな...いや、Aだからわかるのか...」
「____A！！」
そこに第三者の声が響く。所々血が滲む彼女の姿に、Aは眉間のシワを深めた。
「ようやく来たか。エルザ」
「ジェラール」
青と赤。相反する二人も無言の圧力をかける。
そこへAは割り込んで、エルザの前に立った。
『エルザは、逃げて』
静かに告げる彼女の背中に、エルザは力の籠った声色で話す。
「いや、Aが逃げてくれ。その魔力は狙われる。あと10分、私が足止めをする」
Aの前に足を進め、さらに言葉を重ねた。
「Aは...なくてはならない存在なんだ。ギルドにとって」
優しい笑顔を浮かべたエルザだったが、至極不快そうなAの『おバカさんですか？』との発言に、軽く心が折れる。
『エルザも、私も、妖精の尻尾の家族なの。家族の誰だって、一人でも欠けたら...悲しいに決まってる。
だから、エルザも一緒に帰らなきゃダメなんだよ』
赤い瞳を揺らして、エルザは大きく頷いた。その間に交わされた視線は、拳ほどにものを伝える。
エルザが刀を構えると、ジェラールへ攻撃を仕掛けた。
Aが一歩下がって傍観し始めたことを不信に思うジェラールだったが、エルザの猛攻にその余裕が無くなっていく。
頃合いを見計らって、Aは動き出した。
アカネビーチにいた自分まで届かせる魔力。
彼女のように常人離れしていなければ、人が飛ばせる魔力の距離ではない。となると、ここからアカネビーチの距離に見合うだけの“何か”が必要だとみるべきなのだが。
楽園の塔に着いてから、それらしきものは確認できていない。それにも関わらず、なんらかの圧迫感は健在だ。
戦いの傷跡の残る壁に、手を這わすと、その違和感はより強く感じられて。
彼女の頭に、最悪の事態が過ぎった。
脱力したジェラールの前で、刀を落として戦意喪失したエルザにハッキリと言う。
『エーテリオンこそが、総仕上げだったみたい』
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もこ(プロフ) - 私愛され大好物なので嬉しいです！フェアリーテイルのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (6月13日 9時) (
レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 練紅龍さん» いえいえ！無理せずに頑張ってくださいね！ (2022年9月13日 15時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - マリイさん» なるほど...フェアリーテイルは本小説が最初で最後の予定ですが、なるほど...ユウカの魅力を引き出せるのか...考えてみます。 (2022年9月13日 12時) (レス) id: 817163acd5 (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントありがとうございます！話のもっていき方を努力しますが、どうしても取りこぼしてしまうキャラはいると思います...申し訳ないです...でも頑張ります！ (2022年9月13日 12時) (レス) id: 817163acd5 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - フェアリーテイルのユウカ・スズキの小説も書いて欲しいです ユウカ好きなのでラミアスケイルの (2022年8月26日 14時) (レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
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