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☆
嘗てAが楽園の塔に奴
ジェラールが言ったように、彼女は他とは違う扱いを受けていた。
「凄い嵐...」
「...ああ」
牢の中にいても聞こえる岩壁を打つ激しい雨音に、ショウがぽつりと呟く。
ジェラールは小さくそれに返事をしたが、心ここに在らずだ。
だが気が気でないのは皆同じで、今の酷い嵐の原因である一人の奴
隣の牢に囚われていた人達が、共謀して逃げ出そうとしたのだ。
奴
「一緒に逃げよう！自由を手に入れるんだ！！」
仕置き帰りの子供が牢に戻って扉が開いた隙に起きた反乱。
とりあえず牢からの脱出を遂げた彼等はそれぞれ散らばり、複数人の兵から奪った牢の鍵を持ってA達の牢にも来た。
どこか怯えながらも、自由を手に入れると瞳に強い光を宿した少年に一同が感化された時だった。
「ぁぐっ！？」
騒ぎを聞いて駆けつけた他の兵が、少年の頭を槍の柄で殴ったのだ。
周りを見ると、かなりの兵が駆けつけたようで、すぐに鎮圧させられていた。
「このクソガキっ！！」
「ぐっ...あﾞっ...いたい...いたいよ...ごめ、なさっ」
少年を蹴り続ける兵。今までの仕置きのフラッシュバックもあって、その瞳から力強さは消え失せる。頭を守って身体を丸め、必死に謝罪の言葉を並べた。
蹴り疲れたのか足を止めて、兵は屈んで少年の顔を見た。
「...お前、最近ろくな事しねぇでちょくちょく躾されてたよなぁ？それでも懲りずにこれか？」
ふざけんな、と兵はもう一蹴りいれる。血を吐く少年に、彼は卑しく笑った。
「...見せしめだ」
「ぅああああああっ！！？」
肩を貫いた槍。少年の細い腕は、胴体と切り離されようとしている。
ひっ、と目の前の格子の内側から悲鳴が上がる。
「お前っ...なんてことしてんだ！」
他の兵が駆けつけて、いそいそと叫び声を上げる少年の口を塞ぎ、その傷をつけた兵を遠ざからせる。
伺うようにして牢の中___この場にそぐわない、きらきら輝くクリーム色の髪を持つ少女を見た。
「...今日は嵐だ。作業が捗らねぇよ」
岩を通して、高波が塔を襲う音がした。
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練紅龍(プロフ) - 深月さん» コメントありがとうございます！長らくお待たせいたしました！！ (5月10日 15時) (
レス) id: 817163acd5 (このIDを非表示/違反報告)
深月(プロフ) - 更新楽しみにしていました！ありがとうございます！ (5月10日 8時) (レス) @page49 id: 0bd89f8317 (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - の〜さん（旧もこ）さん» 一つ前のコメントしてくださった方ですか！？返信も更新も大変遅くなり申し訳ありません...！ぼちぼちひり出していきます！ (5月9日 21時) (レス) id: 817163acd5 (このIDを非表示/違反報告)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - 更新待ってました！！お疲れ様です！続き楽しみにしてます！ (5月9日 19時) (レス) @page49 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 私愛され大好物なので嬉しいです！フェアリーテイルのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (6月13日 9時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
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