【A3!】求めんな。

１９話：嫌な事 ページ26

万里「今日も何か話すのか？」


A「ん〜その予定だったけどりんごカードの報酬出たから部屋でイベント走る」


万里「了解、俺が言うのも難だけど早く寝ろよ。」


A「うん。今の性格で隈作っていったらびっくりされるしね。
おやすみ、兄さん」


万里「おう」


兄さんの返事を聞くと自室に
まぁ、ここまで口実に過ぎない。


嫌な事思い出してしまった。兄さんの顔を見るとあの日みたいに自我が無くなってしまう気がした。
りんごのカードの保護シールを慣れた手つきで剥がし、カメラでコードを読み取る。


引き換えに成功したという画面が出ると電源を即座に消した。
充電器をスマホに指して部屋を暗くする。


何も見えない方が楽だ。私に明るい光はまだ眩しすぎて慣れやしない。
このまま明日になればまた眩しい生活の始まりだと思うと溜息が出る。


光を見ようとした私への罰なのかな…


A「理不尽すぎるよ…ねぇ、」


そう呟き、瞼が閉じた気がした。

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