＊第63話 ページ19
あの後、コナンくんが医師を呼んでくれて、異常が無いか確認をしてくれた
特に問題もなく、約１ヶ月もあれば退院できるとの事だった
ただ、銃創は残ると医師から告げられ、俺はそっと左肩に触れた
これは俺の誇りでもある為、特に後悔なんてものはなかった
入院中は、快斗くんやコナンくんと、俺の入院を聞き付けた少年探偵団の皆が度々お見舞いに来てくれたのだった
1度しか会ったことがないのに、こうしてお見舞い来てくれるあたり、とても優しい子供達だと思う
そんな、退院も近づいてきたある日の出来事
俺は、コナンくんと2人で病室で本を読んでいた
「あの、Aお兄さん」
「？何？」
コナンくんは膝の上に本を閉じて置き、俺を見て真っ直ぐ目を合わせた
「事件が起こった夜、約束したよな」
普段とは少し違う大人な喋りに、緊張が走る
「借りを返してもらう代わりに、本当の正体を知りたいって」
「あぁ、覚えてるよ」
優しく笑って、本を閉じてコナンくんに向き直る
「でも、今の君の顔を見て、何となくわかったよ」
これでも、頭は回る方なんだ
「君が
工藤新一くんなんだね」
「…あぁ」
深い事情までは分からないけど、今目の前にいる彼が、あの有名な名探偵だとしたら、何となく歯車が合ってくる
「どこまで分かったんだ？」
コナンくんもとい、工藤新一は俺を見ながら問い掛ける
「工藤新一が活躍して新聞を埋めていた時期の後、彼は突然姿を見せなくなった
そしてその後、突如としてキッドキラーと称される少年の登場と、小学生とは思えない推理力と洞察力から…かな？
あと、サッカーが得意なところとか、ホームズ好きなとことか」
「それでバレるって察し良過ぎねぇか…？」
不甲斐なさそうに布団に顔を埋める新一くん
「まぁでも、素の君とこうして話が出来て嬉しいよ
なんで体が小さくなったのかは分からないけど、君が追いかけている何かと関係があるんでしょ？」
新一くんはピタッと反応を見せる
大方、誰にも内緒って所なのだろうか
「大丈夫、深くは聞かないし、君が工藤新一ってことは誰にも口外しないよ」
「それは…ありがとな」
「どういたしまして」
こうして、俺達は嘘偽りなく、シャーロック・ホームズシリーズの会話で楽しい時間を過ごした
一気に縮まった彼との距離に嬉しさを覚えつつも、快斗くんには何故だか申し訳ないな、という気持ちが湧いたのだった
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くるみ(プロフ) - これはとてもよきですね(((続き待ってます！ (10月10日 8時) (
レス) @page26 id: dd662f3c96 (このIDを非表示/違反報告)
MIURU - 最高すぎます…、更新停止…、いつでも待ってます! (2023年2月20日 0時) (レス) @page26 id: a380c9d5e4 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - 尊い…とても尊いです…いつか続きが読めますように… (2021年3月2日 23時) (レス) id: 8fe4c5ffdc (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 続き……続きが読みたいです！ (2021年2月23日 11時) (レス) id: 5bb09981e1 (このIDを非表示/違反報告)
若宮真琴 - ピュアですね！快斗くん可愛いです！！！！更新頑張ってください！ (2020年7月3日 6時) (レス) id: f98349de18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AMATA | 作成日時：2018年7月28日 0時
