＊第47話 ページ1
「…」
目を開ければ、また朝が来ていた
昨夜快斗くんと和解？した俺は、胸のわだかまりから開放された安心感で心地よく眠れたようで
今までよりスッキリとした目覚めだった
「…、あれ、動けない…」
起き上がろうとしたが、何かに後ろから固定されて身動きが取れない
すると、背後からすやすやと寝息が聞こえる
…まさか
そっと振り向く
と、そこには快斗くんが気持ちよさそうに寝ていた
「…え？」
現状に理解が追いつくまで5秒
そしてそこからの俺の行動は早いものだった
「なっ、はぁ！？」
「いだっ！？」
慌てて身体を起こして距離をとる
自然と顔に熱が帯びていく
すると、俺が引き剥がした衝撃で快斗くんが床に落ちた
「ってーな！何も落とすことないだろ！！」
すると快斗くんは頭をおさえて抗議してくる
「ご、ごめん…、って違う！
なんで俺の布団で寝てんの！自分のところで寝ろよ！」
ビシッと彼の部屋のある方を指す
すると、快斗くんはきょとんとした顔をする
「だってよ、もうお前は俺を避ける必要なくなったんだから
なら昔みたいに2人で寝たっていーだろ？」
「だからってもう高校生！17！！」
「だからどーした！従兄弟同士、また仲を深めるならいい事じゃねーか！」
「もっと他にやり方あるだろ！！」
朝から漫才のような会話に溜息を漏らす
すると、何故だか快斗くんは嬉しそうににこにこと笑顔だった
「なんでそんな笑顔なの…」
「んー？いや、またこうやって普通に会話できんの、嬉しくってさ！」
すると、それまで床で座り込んでいた彼が立ち上がり、寝台の壁際に座っていた俺の側に座る
「なんか変な感じすっけど、またよろしくな、A！」
その太陽のような笑顔に思わず見とれてしまう
「(あぁ、やっぱり
”好き”だなぁ…俺
快斗くんのこと)」
彼を避ける理由も無くなった今、俺はこの気持ちに嘘をつく理由も無くなった
けど、あくまで俺達は”仲のいい従兄弟”になっただけ
それ以上を望んでしまえば、きっと今の幸せが壊れてしまう気がして
だから、この気持ちは閉まったまま
「…うん、よろしくね、快斗くん」
これから俺は、彼との”従兄弟同士”の関係を築いていこうと
そう思ったのだった
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くるみ(プロフ) - これはとてもよきですね(((続き待ってます！ (10月10日 8時) (
レス) @page26 id: dd662f3c96 (このIDを非表示/違反報告)
MIURU - 最高すぎます…、更新停止…、いつでも待ってます! (2023年2月20日 0時) (レス) @page26 id: a380c9d5e4 (このIDを非表示/違反報告)
もち。(プロフ) - 尊い…とても尊いです…いつか続きが読めますように… (2021年3月2日 23時) (レス) id: 8fe4c5ffdc (このIDを非表示/違反報告)
美羽(プロフ) - 続き……続きが読みたいです！ (2021年2月23日 11時) (レス) id: 5bb09981e1 (このIDを非表示/違反報告)
若宮真琴 - ピュアですね！快斗くん可愛いです！！！！更新頑張ってください！ (2020年7月3日 6時) (レス) id: f98349de18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AMATA | 作成日時：2018年7月28日 0時
