＊第42話 ページ46
足のバランスを崩し
快斗くんは仰向けに階段下へと倒れていく
「快斗くん！！！！」
俺は、咄嗟に起き上がり慌てて彼に手を伸ばす
自分の息苦しさなんて関係なかった
ただただ必死に、彼を助けるために手を伸ばした
だが、その手はあと数センチで届くことは叶わず
ﾄﾞｻｯ！！
次に俺の目に飛び込んできた光景は、酷く残酷なものだった
「きゃぁぁ！！！」「え、なに！？」「やばいよ！！先生呼ばなきゃ！！！」
「誰か！！誰か！！！」
周りが悲鳴とともにざわめきだす
けれど、そんな声はもう俺の耳には入ってこなかった
「かい、と…くん…？」
そこには、ピクリとも動かなくなってしまった彼
廊下には赤い水たまりが出来ていく
｢お、おい！何してんだよお前！！やりすぎだろ！！｣
「うっせぇな！！今のは明らかにお前だろ！！」
後ろでは慌ただしく言い合いをしているが、今はそんなことはどうでもよかった
「快斗くん…？
ねぇ、快斗くん…」
階段を降り、恐る恐る快斗くんに近づき、へたり込む
彼が動く気配はなかった
最悪の展開が頭の中で連想される
「(俺のせいで…俺のせいで、俺のせいで…ｯ)」
余裕がなくなり、頭が真っ白になる
「───快斗…ｯ！！！」
その後、先生が駆けつけて、快斗くんは救急車で搬送された
「それで、黒羽快斗くんは君を助けようとしたんだね？」
「…」
俺は、一緒に救急車に乗って、搬送先の病院の待合室で先生をへだて、警察の人に聴取を受けていた
俺は、快斗くんのことで頭がいっぱいだった
自分のせいで、彼がもし───
そこまで考えて涙が止まらなくなる
「ぅ…ｯひく…ｯ」
警察と先生も、俺の様子を見て困った顔で悩んでいた
「Aくん！！」
すると、聞き覚えのある声が聞こえる
声のした方に目を向けると、そこには急いで駆け付けた快斗くんの母である千影さんがいた
「ちかげさ…ｯ、ごめん、なさい…ｯ俺のせいで…ｯ！うぁ…ぁぁぁあああ！！」
「…大丈夫、大丈夫よ
怖かったわね、辛かったわね」
優しく、千影さんが抱き締めてなだめるように頭を撫でてくれる
大声で、俺は今までの気持ちの全部を吐き出すかのように、長い間泣き喚いた
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AMATA(プロフ) - 杏子さん» 伸びたw良かったです！！(？？)楽しみながら読んで下さりありがとうございます！！ (2018年7月16日 15時) (
レス) id: 4b76855916 (このIDを非表示/違反報告)
杏子 - まって、なってちょっと待って。心臓持たない。待って寿命3年、、、、、、伸びた (2018年7月16日 7時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
AMATA(プロフ) - タナトフィリアさん» わぁぁコメありがとうございます！(´；；｀)そう言って頂けて大変恐縮です…！二人の関係を進展していけるよう更新頑張ります！ (2018年7月10日 0時) (レス) id: 4b76855916 (このIDを非表示/違反報告)
タナトフィリア - ヤバいです！めっちゃキュンキュンしました！続きが楽しみです！更新楽しみに待ってます！応援してます！(*^艸^*) (2018年7月9日 12時) (レス) id: 41c9a6a89d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AMATA | 作成日時：2018年6月25日 23時
