＊第18話 ページ21
■Aside
「ただいま…」
小さな声で帰宅を告げる
まだ、快斗くんは帰ってきていないようだった
まぁ、時間的に6限の終わりぐらいだし…当然か
ケーキボックスを冷蔵庫に入れようとリビングへ向かう
ついでにオレンジジュースを取り出し、グラスに注ぐ
「…」
チラッと、固定電話が置いてある棚が目に入る
固定電話の隣には、沢山の写真が飾られている
俺が同居させてもらうことになった際に、快斗くんの母親である千影さんは、俺の家族の写真と、俺と快斗くんの写真なども綺麗に飾ってくれたのだ
グラスを机に置き、写真の前で立ち止まる
その中から、ある写真だけを手に取った
「…父さん…」
それは、俺と、俺の父さんが笑顔で写っている写真だ
その写真を尊ぶように指でなぞる
俺の父さん…もとい、黒羽盗一の弟であった黒羽盗次は、事故で亡くなった
詳細は不明で、何故だか葬儀も行われていないが…
母からは、泣きながらそう聞かされたのだ
「…」
胸が苦しくなり、目尻に熱が帯びる
これ以上見てはいけないと思い、俺は持っていた写真を見えないように、元の位置へ寝かせて戻した
オレンジジュース入りのグラスを手に取り、リビングを出て自室への階段を登る
いつものように扉を開け、中に入り自身の机へと腰掛ける
「…なんか、今日はよく喋ったな」
天井を向き、項垂れる
白馬探くんとの出会いと、安室さんとの出会い…
それに、快斗くんと久々に話した
まぁ、たった少しだけなんだけど
俺にしては今までの日常から大分変わった一日だった為か、何故かひどく疲れていた
人と話すのは、やはり慣れない
どっかで俺の事を蔑んでいるのでは、と疑わずにはいられない
まぁ、本当はそんなこと誰も思ってないって分かってるんだけど
これも、昔のトラウマからだろうなと、自分に嫌気がさした
オレンジジュースを1口飲み、学生カバンから課題を取り出す
何かしらやらないと、このままではまた考え込んでしまいそうだった
それから俺は数時間、机に向かって黙々と課題を進めた
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AMATA(プロフ) - 杏子さん» 伸びたw良かったです！！(？？)楽しみながら読んで下さりありがとうございます！！ (2018年7月16日 15時) (
レス) id: 4b76855916 (このIDを非表示/違反報告)
杏子 - まって、なってちょっと待って。心臓持たない。待って寿命3年、、、、、、伸びた (2018年7月16日 7時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
AMATA(プロフ) - タナトフィリアさん» わぁぁコメありがとうございます！(´；；｀)そう言って頂けて大変恐縮です…！二人の関係を進展していけるよう更新頑張ります！ (2018年7月10日 0時) (レス) id: 4b76855916 (このIDを非表示/違反報告)
タナトフィリア - ヤバいです！めっちゃキュンキュンしました！続きが楽しみです！更新楽しみに待ってます！応援してます！(*^艸^*) (2018年7月9日 12時) (レス) id: 41c9a6a89d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AMATA | 作成日時：2018年6月25日 23時
