＊第37話 ページ41
■Aside
「…俺は、大切なお前が1人で抱え込んで、苦しんでる姿を見るのが、1番辛いんだからな？」
快斗くんからそう告げられた時、自分の中で何かがプツリと切れる音がした
途端に、無意識に目から涙が溢れて止まらなくなる
一言では言い表せない感情が一気に押し寄せ、複雑に入り混じる
なかなか泣き止まない俺を、快斗くんが優しく抱きしめ、頭を撫でてくれた
その温もりが、また記憶と重なり合う
俺が今まで忘れていたもの
そして、突き放していたもの
本当は避けたくなんてなかった
昔みたいに隣で笑っていたかった
けど、俺と関わると快斗くんが不幸な目に遭うから
だからずっと、快斗くんを守る為に深く関わらないようにと思っていた
「(いや…
”守る為”と言いながら、俺は”逃げていた”だけだ)」
大切な人が傷つくのを見たくないから
だから、”守る”という言葉で自分の行動を正当化していただけ
そうでもしないと、俺は快斗くんへの気持ちに嘘をつけなくなる
望んではいけない感情を押し込む為には、こうでもしなければどうにも出来なかった
でも、それは酷く辛くて、苦しくて
自分に嘘をつき続けて、もうとっくに限界を超えていた
でも、快斗くんは優しいから
どんなに俺が素っ気ない態度で対応しても、ずっと離れずにいてくれた
そんな中、俺のことを”大切”だと言ってくれた
その言葉が、今の俺にとってどんなに救いだっただろうか
嫌われてもおかしくないのに
それでも、快斗くんの中で俺はまだ”大切”な存在でいれたのだと思うと、長年かけて張り詰めていた糸も簡単に切れてしまったのだった
「(俺はどれだけ、快斗くんの優しさに助けられればいいんだ…)」
守ってもらっているのは、俺の方だ
積み重なった過去の記憶や感情が溢れ続け、俺は長い間快斗くんの胸の内で泣き続けたのだった
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AMATA(プロフ) - 杏子さん» 伸びたw良かったです！！(？？)楽しみながら読んで下さりありがとうございます！！ (2018年7月16日 15時) (
レス) id: 4b76855916 (このIDを非表示/違反報告)
杏子 - まって、なってちょっと待って。心臓持たない。待って寿命3年、、、、、、伸びた (2018年7月16日 7時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
AMATA(プロフ) - タナトフィリアさん» わぁぁコメありがとうございます！(´；；｀)そう言って頂けて大変恐縮です…！二人の関係を進展していけるよう更新頑張ります！ (2018年7月10日 0時) (レス) id: 4b76855916 (このIDを非表示/違反報告)
タナトフィリア - ヤバいです！めっちゃキュンキュンしました！続きが楽しみです！更新楽しみに待ってます！応援してます！(*^艸^*) (2018年7月9日 12時) (レス) id: 41c9a6a89d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AMATA | 作成日時：2018年6月25日 23時
