＊第32話 ページ36
■快斗side
今日は休日
次に狙っている宝石が展示してある場所を下見に行こうと思っていた
すると、なんでか駅で痴漢を捕獲する形になって、それでAとばったり出会って、2人で警察に事情聴取を受けて…
聴取から解放され、俺たちは近くの公園のベンチで一休みをする事になった
隣からAが缶ジュースを開ける音がする
昨日の夜、従兄弟に抱いてはいけない感情を持ってしまった事への罪悪感に頭を抱える
「(誰にも見せたくないって…我ながら独占欲強すぎねぇ…？)」
内心自嘲気味に笑ってしまう
それに、照れながら『ありがとう』なんて言われた時は心臓が止まるかと思った
あの時よく自制できたなと我ながら褒めてやりたいくらいだ
悶々と昨夜のことを思い出しながら、俺も持っていた缶ジュースを開ける
「…で、お前がなんであの野郎を追ってたかっていう理由はわかったけどよ
あそこで降りてどこ行くつもりだったんだよ」
ポーカーフェイスで緊張を隠しつつ、平然を装ってAを見やる
「…く、ぶ……かん…」
すると、名前は俯きがちになりながら何かを呟くが、うまく聞き取れなかった
「…はい？」
今度は耳に手を添えて聞こえるように集中する
「だから、博物館」
博物館……？？
予想外すぎる言葉に瞬きをする
この駅の近くの博物館って言ったら、俺があのじいさんの挑戦状を受けて盗みに入ったところしか思い当たらない
「博物館…って、あの鈴木財閥のでっかい所か？」
恐る恐る本人に聞いてみる
「うん」
すると、真顔で即答された
「なんでまたあんな所に…」
思わず顔を覆ってしまう
あの名探偵にやり返された記憶がふつふつと蘇ってきそうになり、首を振って抹消する
「なんとなく、行ってみたくなった」
まぁ、文学的だしな…と納得する
けれど、本当にそれだけなのだろうか
俺は一度、リビングにいるAがキッドのニュースを目にしていた時、どこか嬉しそうな顔をして、その次に悲しそうな顔をしていたのをこっそりと見た事がある
まさか、Aって…
「ふぅん…そう言えばあそこ、この前怪盗キッドが挑戦状を受けて、盗みに入った宝石が展示してあるんだよな」
気づかれないよう、自然な流れでキッドの話を出す
「えっ」
すると、明らかに俺に視線を向けてその言葉に反応を見せた
これは、聞くべきかもしれない、そう思った
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AMATA(プロフ) - 杏子さん» 伸びたw良かったです！！(？？)楽しみながら読んで下さりありがとうございます！！ (2018年7月16日 15時) (
レス) id: 4b76855916 (このIDを非表示/違反報告)
杏子 - まって、なってちょっと待って。心臓持たない。待って寿命3年、、、、、、伸びた (2018年7月16日 7時) (レス) id: 78c191449c (このIDを非表示/違反報告)
AMATA(プロフ) - タナトフィリアさん» わぁぁコメありがとうございます！(´；；｀)そう言って頂けて大変恐縮です…！二人の関係を進展していけるよう更新頑張ります！ (2018年7月10日 0時) (レス) id: 4b76855916 (このIDを非表示/違反報告)
タナトフィリア - ヤバいです！めっちゃキュンキュンしました！続きが楽しみです！更新楽しみに待ってます！応援してます！(*^艸^*) (2018年7月9日 12時) (レス) id: 41c9a6a89d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AMATA | 作成日時：2018年6月25日 23時
