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A視点
ガチャ、と扉の開く音がして目が覚める。
鼻をかすめるコーヒーと土の香り。
敵意は感じられないので目を開けば
また知らぬ人たちが立っていた。
その人たちは僕が起きているのに気が付き
ベットの傍まで歩いてきた。
??「おはようございます。Aさんですよね。」
「えぇ、はじめまして。おはようございます。
顔合わせが寝起きで申し訳ないです。」
??「いえいえ、こちらこそ何も言わず会いに来てしまったのですから
お気になさらず。」
コーヒー売り場みたいな、
懐かしいような変わらないような
そんなにおいの男性が、笑顔で話しかけてくる。
もう一方の方は...バツマスクをつけたお方。
寝る前にゾムさんがみんなに話してくると言っていたし、
多分そのみんなのうちの二人なんだろうと考えていれば、
コーヒーさんが話始めた。
??「自己紹介がまだでしたね。
私、エーミールと申します。この軍で司書をしております。
こちらの方はひとらんらんさんです。
えっと、農作物と動物を育てていらっしゃいます。」
「ご丁寧にありがとうございます。
エーミールさんは昨日ゾムさんがエミさん、と言っていらした方ですかね?
これらの本大変為になりました。ありがとうございます。
本日はよろしくお願いします、で合ってますかね。」
きっと今日はゾムさんが忙しいんだろう。
彼は強いだろうし、連日よくわからない人間に
時間を裂けるほど暇はないだろう。
だから今日は、彼らが僕の監視者だ。
em「それならよかったです。
まぁ、大体はご察しの通りあっていると思いますが、
一応あなたの対応と今後についてお伝えするために
一度総統室に連れてまいりたいと思いまして。」
「なるほど。そうでしたか、それは失礼しました。
今、行けばいいんですかね?」
ちゃんと報告を頂けるだけありがたい。
それなら早く向かったほうがいいだろうと、
ベッドから立とうと体を動かせばひとらんらんさんに止められた。
そしてエーミールさんと協力して僕をおぶった。
いや、困惑だって。
「えっと、ひとらんらんさん?僕歩けますよ。
ほら、痛覚ないですし、
ほっとけば治りますから...。」
ht「駄目だよ。君に痛みが無くても体にはダメージが入るんだから。
そのために俺もついてきたの。
君、自己犠牲厭わないタイプでしょ。
ぺ神に言われてるから強制だよ。」
「あぁ...。」
そりゃそうか、と僕は彼の背中に体重を預けた。
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