裏ノ裏3話 ページ28
気がつくと、そこはいつもの監獄だった。
「うう………あれ、虹羽！？」
虹羽はいなくなっていた。
ちゃんとあの時、ログアウトできたのだろうか。
「虹羽………」
また、暗い監獄にひとりぼっちだ。
その時、「ぐう……」とお腹が鳴った。
そういえば、アップデートのせいで、夕食食べれなかったもんな。
古い時計は、７時1分前を指している。
そろそろ見張りがパンをくれる時間だ。
「起きないと……」
立ち上がろうとした時、不意に背中に鈍い痛みが走る。
「……？」
背中を触ってみると、硬いものが手に触れた。
「え？」
驚いた私は、あわてて壁に掛けてある鏡へ向かった。
見てみると………
「嘘っ！？」
私の背中には、なぜか虹色の翼が生えていた。
「なんで……?」
戸惑っていると、
「おいリヅ！ 飯の時間だぞ！」
見張りのハナミが、パンを持ってやって来た。
「ハナミ！！助けてっ」
「どうしたんだよ、そんな顔して。」
「背中が変なの！羽がっ羽がっ……!」
「わかったから落ち着け。」
ハナミにそう言われ、大人しく座り込む。
「その羽、人間の子がデータ化したやつでしょ？」
……人間…データ……?
「どういうこと？」
「ここに人間のプレイヤーとか、来なかった？」
「来たけど…」
「じゃあ、きっとその子がアップデートの時に、データになってシステム……つまりリヅの一部になったのよ」
虹羽が、一部に…?
「え、つまり、この羽ってどうなるの！？」
「一生リヅの背中に生えたままよ」
じゃあ、虹羽はずっと私の羽として暮らすのか…
「またな、しっかり飯食えよ」
ハナミはそう言って帰ってしまった。
私は鏡に映る羽を見ながら、パンをかじるのだった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ヒツジゲームキャラとじゃんけんしよう！
実恋「今日はパーだよっ！」
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いずみるく(アマシナ) - 有月@アマシナさん» 更新ガンバッ！私も頑張るお〜！ (2017年1月15日 9時) (
レス) id: f035f36e46 (このIDを非表示/違反報告)
有月@アマシナ - 楪 ｡ ?さん» 申し訳ありません。次からは気を付けます。 (2016年12月10日 10時) (レス) id: 723a00fccd (このIDを非表示/違反報告)
楪 ｡ ?(プロフ) - コメント欄でのチャットは禁止されています ｡ (2016年11月19日 13時) (携帯から) (レス) id: 02858f4387 (このIDを非表示/違反報告)
いずみるく(アマシナ) - 有月さん» マジそれな…返信遅くなってごめん！更新ガンバレー！続き気になるから、あ、でも、体調は崩さんよーにな？気ぃつけて！応援しとるよー！ (2016年11月12日 22時) (レス) id: f035f36e46 (このIDを非表示/違反報告)
有月 - いずみるく(アマシナ)さん» テストおつかれー 点数酷かったわ…とくに数学が… (2016年10月2日 22時) (レス) id: 723a00fccd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：有月@アマシナ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/hapinaru/
作成日時：2016年5月25日 23時
