占い少年は怪盗である【怪盗ジョーカー】

プロローグ？ ページ1

ある夜、月は輝き、淡く街を照らしている


街は月の光など気にせず賑わうばかり


明るい声、鳴り響く車の音、並び立つビル


そのビルの一角に1つの少年の影


長い紫のマフラーを揺らし街角にあるテレビをじっと見つめている


その手には青いタロットカード


『 ふふふっ、僕の占いは世界一♪』


カードをきりながら少年は微笑む


そして、ふと立ち上がり………


『怪盗ジョーカー………』


そしておもむろにカードを1枚取り


『こいつは面白そうだ♢』


笑いながら飛行船に戻って行った


そこに残っていたのは


【⠀ワンドのA 】

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