7*友達 ページ7
【まふまふside】
「何?どうしたの?咲田くん。」
「あ、あのさっ…!
僕と、友達になってくれないかなっ…。僕、内気だし、明るくないし、つまんないかもしれないけど、頑張って、僕から日向くんに話しかけるようにするから!
僕、この性格を変えたいんだ!自分でもよく分からないけど、日向くんと一緒にいれば、僕も明るくなれるような気がして…!」
日向くんは、フッと笑った。
「なに言ってんだよ。俺たち、もう友達だろ?同じクラスなんだし、もう会話したんだから!なっ!」
「う、うん!これからよろしくね、日向くん!」
「よろしく!
あと、“日向くん”じゃなくて、“空樹”でいいから!」
「えっ、でも…」
僕なんかが、学校の人気者を呼び捨てで良いのだろうか。
「だって、友達なんだろ?じゃあ俺が咲田くんのこと、あだ名で呼ぶから!」
「でも僕、あだ名なんて、_」
あだ名なんて、無い。あったとしても…
「でもでも言うなよ!じゃ、俺が今つけるから!“真冬”だから、“まふ”っていうのはどう?」
どうもなにも、ちゃんとしたあだ名をもらったことがない僕は、嬉しかった。
今まで、あだ名がついたのは、1度しかない。
しかも、そのあだ名は_。
だめだ。もう過去のことは思い出さないように決めたんだ。
僕は笑って、ありがとうと言った。
「でも、いきなり呼び捨ては恥ずかしいから、“そらるくん”でも良いかな…?」
「おーけー!全然良いよ!じゃあ、俺行くね!また明日、まふ!」
「ま、また明日…!!」
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奏那-SonA- - コメント、感想など、待ってまーす!! (2017年9月11日 16時) (レス) id: e52334daa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奏那-SonA- | 作成日時:2017年9月10日 10時