12*ナンパ ページ13
***
「ふんふふんふふーん♪」
私は鼻唄を歌いながら、疲れと怖さを誤魔化していた。
「もう、はなー。さっきからうるさいんやけど。ええ加減にしてくれへ_」
「やっやだっ!やめて下さい!!」
遠くから、高い声の悲鳴が聞こえてきた。
みどりも聞こえたらしい。
「はな、行くで。」
「うん。」
***
ハァッハアッ
だいぶ走った。
って言っても、ほんの300M位。
「はな、この先やで!」
私達が走っている間にも、悲鳴が聞こえ続けた。
悪い人が、結構てこずっているっぽい。
「ヤダっっ!放しってっ…!!」
それにしても、声が可愛い。
同じ高校の女の子だろうか。
なんて考えてるうちに、現場についた。
「犯人!そろそろええ加減にしときぃや!女の子も可哀想やで!!」
「「…。」」
「「えぇ??」」
私達2人の声がハモった。
そんなの当たり前だと言ってもおかしくない状態だったから。。
「僕、男なんですっ!放してくださいっっ…!!」
男性に捕まっていたのは、綺麗な白い髪をした、マスクをしている小柄な男の子だったから。
みどりも、戸惑っているようだ。
「何言ってんだよー。声も顔も可愛くて、小さいんだから、女の子だろー?ほら、俺とちょっとだけでいいから、遊ぼうぜー?」
犯人は、どうやらそうとうマヌケらしい。男の子なのに、女の子だと勘違いしているもよう。
どうする、この、ピンチ…(?)
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奏那-SonA- - コメント、感想など、待ってまーす!! (2017年9月11日 16時) (レス) id: e52334daa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奏那-SonA- | 作成日時:2017年9月10日 10時