肆拾肆 ページ44
ドタドタっ、と何かが走っていった。
鮮明になっていく視界にまず映ったのは…天井？
白い天井に、丸い照明がいくつかくっついている。
ここはどこや。
道端で意識失って…まさか、家？連れ戻された？
｢おっ？起きたん？｣
聞き覚えのない声にガバッと飛び起きると、
可愛らしいハンカチを持った…イケメン。
誰や、こんな知り合いあたしにはおらんぞ。
部屋の中はスタイリッシュにモノクロで纏められている。
あたしの家はいつも物が散乱してたから…ひとまず家じゃない。
｢君な、1週間も寝てたんやで。起きひんか思たわ、んはは｣
はいこれと持っていたハンカチを渡される。
なぜか分からなくて戸惑っていると、イケメンがあたしの傍に
ぼふっと腰を下ろした。
｢なんか見てたら涙流れてきたから焦ってもうてん｣
そう言って自分でも気づかなかった頬に垂れた涙を拭いてくれる。
やばい、距離近い。いい匂いする。
……ちゃうわ、ここはどこであなたは誰って聞かなあかん。
｢あの、すいません。あなたのお名前は…｣
｢あーそやそや言うてなかった。ごめんないきなりびっくりよな、
俺藤井流星っていうねん、道で君が倒れてて、揺すっても
反応無いからとりあえず俺の家連れてきてもうた｣
りゅう、せい？
｢あ、君の名前も聞きたいわ。あと何で倒れてたん？｣
｢あの！流星さんって…その、望くんのお兄さんですか？｣
柔らかかった瞳が、急に凛とした。
どう見ても知っている反応だった。
｢望のこと、知ってんの？｣
なぁ望くん。
これってもしかして運命かな。
それとも望くんが、導いたん？
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はのん(プロフ) - カジャさん» すごいです！1話でもめっちゃ嬉しくて興奮してしまいました！！ありがとうございます！！！ (2022年10月4日 21時) (
レス) @page50 id: eb6042d99a (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - はのんさん» 全く考えていなかったため、このように1話のみとなってしまいましたが…リクエスト、ありがとうございました。 (2022年10月4日 15時) (レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
はのん(プロフ) - そんな風に言っていただいて嬉しいです！望くんと濱ちゃんのその後を書いて欲しいです！ (2022年10月3日 18時) (レス) id: eb6042d99a (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - はのんさん» 応援ありがとうございました。はのん様の言葉がとても力になりました。その後、というのは望くんサイドでしょうか？それとも夢主と流星とのお話でしょうか？ (2022年10月3日 14時) (レス) id: c91b141c55 (このIDを非表示/違反報告)
はのん(プロフ) - 全部読ませていただきました！終わってしまって寂しいです。もしよければ、その後どうなったかのおまけ的なの書いてほしいくらいです！ (2022年10月2日 21時) (レス) @page49 id: eb6042d99a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カジャ
| 作成日時：2022年9月11日 21時
