夜の迷子

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「 えっいいんですか？ 」






『 いいよ、なんか気に入っちゃったし 』




そう呟くゆうこんさんの顔は、

暗くてよく見えなかったが、

少し、怖い顔をしていた




「 ありがとうございます…！！！ 」




ヤバスギィ




『 じゃあ今から家おいで 』





ゆうこんさんのさっきの顔は全部消えて、

とても笑顔になっていた





「 あぁ、はい… 」






『 眠そうだねw車近くに停めてあるから
車で寝てていいよ 』





紳士だなぁ




紳士なのに

ナンパしちゃう辺り可愛いな〜









『 ついたよ〜 』




聞こえる低い声





バッ






『 かわい 』




見ず知らずの女に、

こんな事を言うゆうこんさんは、

女慣れしているのかなんなのか




そして


ついたのは、



割と元の家から近めのマンション




「 ここ…住んでるんですか？ 」




『 そうだよw汚くてすみませんねーwww 』





はぁぁぁぁんかわいぃぃぃぃぃ




「 いや、家がちかくてw 」




『 ふーん 』



明らかに興味の無い返事をしながら、

階段を上る




『 ここ、段差ヤバイからね、
こけて出血した人いるから気を付けて』





「 こわいわ 」




んはあ〜紳士




何階に住んでるのかな




このマンションめっちゃおしゃれじゃん




はやくつかないかな、





「 …まだですか？ 」





『 最上階だから 』






「 ずっと思ってたんですけど、
エレベーター使わないんですか？wwwww」






『 …なんか…こわいじゃん 』




文句あるか、

といいたげな顔だ





「 えっ 」



かあいいいいいいいいいいいいいいいいいい！





『 はい、ここだよ 』




最上階の9階

一番角の部屋




「 おじゃましまっす 」





ドキドキ止まんない


少女マンガレベル







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