夜の迷子

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カラオケから出て会場に帰るために

ゆうこんさんと車に乗る

謎の癖で後部座席に座る



カラオケの余韻がヤバい…



あ、そういえばタカ(元彼)んちに荷物とりに行ってない

帰ったら取りに行こ、服とかあるし

会いたくねぇなあのクズ



「 ゆうこんさん 」

『 ん？ 』

「 帰ったら元彼んちに荷物取りに行っても良い？ 」

『 あーそういえば 』




服も無しによく生活してたなー私

ゆうこんさんの服しか着てなかったしな、

今思うとばか幸せだな、。




『 俺の家住みはじめてから俺の服ばっか着てたもんね 』

『 あ、今日も着てるし 』

『 可愛いやつだわー(棒) 』




何この人(笑)




「 普通に良い匂いするしめっちゃ嗅いでた 」



『 こっわ 』




あー

こんな他愛も無い会話もできる関係になったんだなあ、



好きだなあ、、





『 なんでそんな俺の事好きそうな顔で見てくるの 』


「 どんな顔だよ 」




どんだけわかりやすいの私(笑)





すーげえくだんない話をしていたら、

あっという間に会場に着く


あーあれリスナーだろうなって人がいっぱいいて、

出るに出られない状態




リ『 あれ？ゆうこんくんじゃね？ 』

リ『 え！ヤバ！ねぇいこ！ 』




リスナーにモロ見つかった


なんかいっぱい来たし…




『 逃げよ 』




ゆうこんさんはリスナーが追い付けないスピードで裏口に入った



『 早く出て見つかる前に 』


「 あっ、はい 」



なんか悲しいな

見つかっちゃだめだもんね、ね…



私は足早に会場に入った



『 入場になったらバレないように出てね 』



皆に言いたい

私ゆうこんさんと住んでますよ

ファンの領域越えましたよ

言いたいことは沢山ある



性格悪いな、、



ちゅっ、



「 へ、？ 」



照れながらもゆうこんさんはこう言った



『 なんで落ち込んでるの、 』

『 大好きだよ 』

『 いつもありがとう 』



「 っ〜、わたしもです！ 」

「 ではまた！ 」




感動して泣きそうになって、

泣いてるって思われるのが少し恥ずかしくて、

私はその場を立ち去った






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