好きになって、ごめん。 (ページ27)

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助け舟ページ27

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………カシャッ……
………カシャ……

洗い終わった食器類を
手早く拭いて棚に戻す横で

BH「ねぇ、さっきの人とA仲悪い感じ？」

ソヨンさんが帰ってからずっとこう。

食器を重ねる時に
わざと音を立てて見たものの
全く動じないし
空気読むとかを知らないのかな、
顔はイケメンでも損だよ、ベク。

「なに、紹介してほしーって？うるさいよばか」

BH「はっ！？ちがうから！
俺ああいう女の塊みたいなひとは
苦手だしさ」

なにが言いたいのこのひと

「んもーだったらなに」

少しムカつきながらシンクの中を覗くと
さっきまであった泡は排水溝へと
キレイに吸い込まれてしまった

キュッと蛇口を閉めて
振り向くともういないと思ってたはずなベクが
こちらを見ていた

「見てるだけってらくだよね～」

少し皮肉っぽくいうと
得意げにポケットから紙切れ2枚を
とりだしてわたしに差し出しひらひらと見せてきた。

ひらひらする手を止めて
文字を読むと

「ナイト…遊園地？」

BH「そー、ナイト遊園地。
今日あがり一緒だから行こ」

「ふたりで？」

BH「そう、ふたりで」

「へえ～2人とか初めてだ」

BH「俺が癒しの旅してやんよ～」

いつもヘラヘラしてるくせに
こおいうとき大人でムカつくなあ

ありがと。

そう呟くと

気にすんな、
と頭にポンっと手を置かれた。