好きになって、ごめん。 (ページ23)

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精いっぱいの。ページ23

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「…………」

まさかの答えすぎて
何も言えないってこのこで、

答えてよって言ったら
ミンソクは、困るのかな

「あ、いやなんでもないや」

MS「…………ごめん。」

「なんで謝んのよ(笑)」

そんな困った顔するなんて
振られてるのとおんなじだよ？

今のわたし笑えてないし、なんなら
涙が溢れてくるのも時間の問題。

「…飲み会遅れるよ？ほら！」

そう言ってミンソクの背中を押すと
大きく一歩先に進んで止まる。

20数年間、ほとんど隣にいたミンソクとの
最後がこんなにあっけないものなんて
思ってもみなかった。

でもきっと、
わたしの運命はミンソクじゃないんだよね。

ミンソクがなんて言おうと
この状況が変わることはないから

「ミンソク、元気でね！頑張って」

今離れないと
二度とミンソクのそばから
離れられなくなるから

「さよなら、ミンソク！」

ミンソクは何か言いたげだったけど
背を向けてわたしは歩き出すしかなかった。