好きになって、ごめん。 (ページ18)

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ロスタイムページ18

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あっという間に
ミンソクの卒業式当日

私は朝からラストまでバイトが
入ってるからまあいつも通りの
土曜日を迎えただけだけど

空は雲ひとつない青空で
3月にしては少しだけあったかい
ミンソク寒がりだからよかった。

ミンソクに浸る時間もないくらい
混んだせいで昼過ぎには
牛乳が足りなくなってしまい…

店長におつかいをたのまれて
スーパーなう←イマココ

仮にも華の女子大生に
牛乳6本は鬼畜…

って言ってもこの時間
私しかバイトいないし
仕方ないから頑張るけど

両腕もげそう(もうもげてる)
になりながらも
なんとか店にたどり着いた…

「ただいま戻りましたぁ～」

店長「おかえり～
重いのにごめんね」

「いえいえ、大丈夫です」

店長「そういえば、さっきAちゃんに
渡しといてくださいってきた人がいたから
裏の冷蔵庫に置いといたからね。
あ、戻ってすぐであれだけど、
休憩とっちゃっていいから～」

「あ、…わかりました」

冷蔵庫に行くと
チョコバーが一箱置かれてた。

「…………ミンソク」

このチョコバー持ってくるのなんて
ミンソクしかいないじゃん

バカ。なんで直接渡さないの
てかなんでここがわかるの
意味わかんないよ。バカバカバカ。

ずっと我慢してた
何かが崩れる音がして
目の前が涙で滲んで見えなくなった。

「って、てんちょー！！！！
チョコバー持ってきた人って
どこ行きました！？！？」

気づいたら勝手に体が動いてて

驚きながら"たぶん左に行った"って言う
店長の言葉を頼りに店を飛び出した。

「っミンソク………」

あなたに伝えたいこと、
たくさんあるんだから。