好きになって、ごめん。 (ページ13)

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敵いませんページ13

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ミンソクと同じ大学に進学して数ヶ月。

3年でほとんど単位を取ったし
就活もすんなり終わらせた
ミンソクは4年になった今あんまり学校に
来る用事がないとはいいつつ

一緒に学食食べる約束も
図書館で本を読む約束も
カフェでケーキ奢る約束も

それを守るためだけに
学校に来てるといっても
過言ではない。

もちろんミンソクは大学内でも
ちょー有名。

そしてやはりモテモテのようで
(さっき告られてたっぽい)
それが少し、いや……かなり嫌だけど。

私だけの約束をちゃんと
守ってくれてるからいいもん

「大変ですねぇ、モテる男は」

MS「っるさいなー！
黙ってレポート終わらせなさい」

「………っ。はあい」

図書館の机にて
今日もミンソク教授の指導のもと
レポート作成に奮闘中。

教授はずっと本読んでるけど
聞くとすぐに教えてくれる。

あ、そのメガネ新しいやつだ。
似合ってるなぁ

あんま見てると注意されるから
と思ってパソコンに目を移すと

「あっ、ミンソクくん」

静かな図書館で控えめにも
でもしっかり届く声で呼ばれた
ミンソクの名前。

声、可愛いなぁなんて思って

MS「おー、ソヨンじゃん」

ミンソクが他の女と
話してるところなんて
見たくない。

書き終えて見直した2ページ目を
もう一度最初から読み直して
知らないフリしてやるんだ

でもこの"ソヨン"と言う女の人は
一枚、いや何枚も上手のようで

SY「あ、こちらの子は？」

そこで無視できるほどの度胸はなく
反射的に顔を上げてしまった。

とっても可愛い人じゃん
見なきゃよかったな