手下との日常…？ (ページ44)

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ひみつページ44

アッ「～♪」

花歌を歌いながら、得意のアップルパイを焼く。
今日はいつもとは違う、特別なリンゴを使って作った。

アッ(これで、Aは永遠にここに残る…)

いつからだろう、気がつくと私は彼女を目で追っていた。
彼女がここに来た時、私や他の手下達とは違う雰囲気を感じた。
私達とは違う美しさを持っていると思ったのだ。

そんな彼女と一緒に仕事をこなせることが、とても嬉しいと思っていた。

あの日、カノジョの秘密を知るまでは。

ジョ「Aがどこから来たのか…どうやってここに来たのか、知ってるか。」

アッ「何の話だ…？」

マル「考えたことなかったね？」

月明かりに照らされる3人の影。
ジョーの口から発せられた言葉に、2人は不思議そうに耳を傾ける。

ジョ「まず、どうやってここに来たのか。」

アッ「初めて顔を合わせた時、ミスターに連れられて来たと聞いたが…」

マル「私も同じようなことを聞いたよ。」

ジョ「じゃあどこから来たのか、聞いたことあるか？」

マル「聞いたさ。でも、曖昧な返事しか帰ってこない。いつも有耶無耶にされてしまったね。」

アッ「なぜ隠す必要がある？」

ジョ「じゃあどうやってヴィランズになった？」

マル「私達みたいに物や動物から人間の体に変えてもらう以外だとすると…元々こちらの世界で生まれてくるとか。」

アッ「あぁ。だが、Aはそうじゃないだろう。ヴィランズになって、数年しか経っていないと聞いた。」

マル「じゃあ…666年前、リクルーティングされた子だったり？」

マルフィは鏡から顔を上げ、おどけた様子で言う。
しかし、アップルポイズンは首を振る。

アッ「ただの人間はそんなに長くは生きられない…」

ジョ「そうだ。だが、あいつは例外だ。」

2人の話を黙って聞いていたジョーが口を開いた。