お泊まり…? ページ39
A『…これはどういう状況ですか…?』
一面水浸し、跡形もないほどにとっ散らかった自分の部屋を見てAはため息をついた。
ジョ「げっ…主の登場だ…」
ジャ「えーっとね…これにはちょっとした訳があってー…」
アッ「ほとんどお前のせいだろう。」
ジャ「ちょっとからかっただけだってば…」
A『珍しく弱気だね?ジャック。訳を話してくれます?』
アッ「私が話そう。」
アップルさんの話によると、ジャックが3徹したジョーをからかおうと後ろから飛びついてそれに驚いたジョーが勢いで魔法を暴発させた。それの矛先がAの部屋だった…と。
A『何してんの…』
ジョー「お前がくだらねぇことするから…」
ジャ「僕だってまさかAの部屋に被害が出るなんて思わなかったよ…どうせならリンゴにあててくれれば良かったのに!」
アッ「それよりAに謝るのが先だろう。それに、彼女の眠る所も考えないと…」
確かに、パッと見ただけで今から乾かすのは無理そうだ。
ジャ「ごめんA…今日は僕の部屋においでよ。今回の責任は僕にあるし、ね?」
彼の顔を見上げると、反省はしているようだった。
ジョ「こいつの部屋はどうすんだよ。」
ジャ「ジョーが片付けてくれるでしょ?」
アッ「お前もやれ。ちゃっかり大変な仕事を放棄するんじゃない。」
ジャ「ちぇっ…上手く逃げたと思ったんだけどな」
ニヤニヤしながら言う。
ジャ「それよりさ、僕以外だったら誰の部屋が空いてるのー?」
ジョ「俺の部屋は書類とかで埋まってっから…」
アッ「私の部屋でもいいが、女性一人を迎えるとなるt「ほら!僕のとこが1番早く準備できるよ!」」
半ば強引に手を引かれ、部屋に連れ込まれる。
後ろからアップルさんのため息が聞こえた。
A『不思議の国に来たみたいな…』
カラフルな部屋。ちょっと落ち着かないけど、彼がいた世界もこんな感じだったのかな…
布団に入りながらそんなことを思った。
ジャ「いいでしょ?僕がいた
A『ほんと?楽しみ!』
約束ね、と布団の中で指切りをする。すると、ジャックはどこか懐かしむような顔をした。
ジャ「…もう遅いから寝よ?」
A『?はーい。』
その表情を不思議に思いながら目を閉じる。
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ラム - 続きが気になる (2020年5月12日 23時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまレモ | 作成日時:2020年3月10日 20時